みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
よっち
44何となくヒーローごっこにかまけていた映研二人の元に男装美少女桐香が現れ、三人で一本の映画を撮るお話。最初は正論の桐香と口だけの部長のカントクが衝突、肇が桐香のよき理解者という構図でしたが、こういうのはひとつ何かあるとあっさり変わるんですよね。自分は動かず傍観者でしかなかった肇が自らの想いを自覚し、その上でどうすべきか葛藤する姿が切なかったです。結末を明示しないまま読者の想像に任せるのはありだとは思いますが、個人的にはその辺もう少し描いてくれると良かったかな。でも青春モノとしていい感じのお話になってました。 続きを読む…
ネタバレあり -
星野流人
23特撮マニアの男子が、部活動で特撮を撮ろうとする話。特撮ネタが各所に散りばめられているがあまりうるさくはなく、ストーリーの邪魔にはならないアクセントの情報としてうまくマッチしている。この作品で描かれるものは、言うなれば、ヒーローの苦悩、といったところだろうか。ただの人間であるはずの男が、仮面を被って戦わねばならない宿命、その行動原理。自らの心を殺し、ただひたすらに前に進み続けなければならない。そんなヒーローの、“輝かしくない”面をばっちりと切り取ったのが、この作品だ。あくまでこの物語は、撮るのがメイン。 続きを読む…
ネタバレあり -
ナカショー
19主人公は主人公だけど主人公じゃないから切ないですね。1999年が舞台なのでちょこちょこ懐かしいワード(クウガとかダイナ)が出てきて懐かしくなりました。(言うてクウガやダイナ見たの中学に入ってけでしたけど)ラストは決してハッピーエンドとは言えがたいけど、それでもこの作品に関してはこれで良かったと思ったりしました。 続きを読む…
ネタバレあり -
百鉄
18たった2人の名ばかり映画研究部に、男装の女子が現れる事から始まる青春物語!! 分かり易く言えば、朝井リョウ「桐島、部活〜」の映画部に東原かすみが入部して、武文と良い感じになる。それを見つめる前田涼也。そんな感じ。あれ? 逆に分かり難い?(笑) 終始、特撮ネタ満載で楽しい♪ しかし、後半は青春の苦味が押し寄せる。主役になれない男の悲しさが滲む。終盤の佐々木の「僕は―僕は仮面バンドー二号だ」の台詞が良い。そして、仮面バンドー新1号の後ろ姿に感動した。ヒーローとは、やはり孤独なのだ!! 続きを読む…
ネタバレあり -
F
141999年の田舎の高校。そこには二人きりの「撮らない」映画研究部があった。特撮ヒーローごっこばかりしていたボクラは、ある日、念願のビデオカメラを手に入れる 。が、そのカメラは、とんでもないオマケ――訳アリの男装美少女――がセットだった。やがて彼らはヒーロー映画を撮り始め……。誰もが身に覚えがあるであろう、切なく痛い青春ストーリー。/片思いの切なさと諦念。うはー、見に覚えがありすぎて、色々痛々しいお話です。思い起こすは大学時代、私は映画研究会に(以下略)。何時でも何処でも野郎って生き物は変わらんもんです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2012/01/23
-
定価628円(本体571円+税)
-
ISBN9784094513165