あらすじ紹介
海猫と魔犬、空の王となるのは果たして!?
世界初の空母同士の決戦となった、帝政天ツ上(あまつかみ)と神聖レヴァーム皇国の「ヴィクトリア海海戦」。天ツ上の圧勝に終わったこの戦いを終えてもなお、千々石武夫(ちぢわ・たけお)の胸の靄は晴れなかった。「出てこい、海猫」蓄音機から流れる水守美空の歌声さえも、好敵手とのシミュレーションのBGMとなる。
しかし、新しい海軍司令官・猛将バルドーのもと、着々と戦力を増していたレヴァーム軍は、「エスト・ミランダ沖海戦」にてその真価を発揮させた。次々に墜とされてゆく味方機に復讐を誓い、敵機を探す千々石。そのとき――。ぞくり。千々石の全身が総毛立つ。華麗な邀撃を続けるアイレス4の、やや未熟に思える宙返り。この軌道は……イスマエルターン――!?
ついに両雄、相まみえる!!
『新世紀エンタメ白書2009』ブックランキング1位、2008年Amazonエディターランキング1位、2008年Amazon売り上げランキング6位、2009大学読書人大賞2位など、すばらしい評価を受け続け、単行本化もされた『とある飛空士への追憶』。その舞台となった中央海戦争の顛末を描く、新たなる恋と空戦の物語。「夜想曲」完結!!
【編集担当からのおすすめ情報】
2011年10月1日より全国ロードショー!! アニメ制作は、『サマーウォーズ』『ブ
ラック・ラグーン』などで名高いマッドハウス!
映画『とある飛空士への追憶』公式サイト
http://www.hikuushi-tsuioku.com/
小川麻衣子先生が描くもうひとつの「追憶」。コミックス最終4巻ついに発売!
http://www.shogakukan.co.jp/yomi/author/_author_1424
『とある飛空士への恋歌』(全5巻)のPV公開中!
ガガガ放送局
http://ch.nicovideo.jp/channel/gagaga
みんなのデータ
-
3評価する
-
1読みたい
みんなからのレビュー
-
海猫
84ライトノベルの枠を越える重厚さ。とくにこの上下巻はファンタジーの要素は薄く空戦ものであり架空戦記であるが、なりより男と男が誇りを賭けて一気討ちする純正なる冒険小説であった。またクライマックスの魔犬と海猫の対決は期待を越える迫真の描写で体温が上がる。いまどきのライトノベルにない男臭さが堪らない。これ単体でも読めるがやはり追憶を読んだ以後に手を出してほしい作品。シリーズもまだ新展開があるようなので期待して待ちたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
まりも
77「海猫」のライバル千々石による漢臭さ全開の空戦小説の下巻。物語の展開が旧日本軍の顛末とほぼ一緒過ぎて日米の架空戦記みたいな事になってたけど十分面白かったです。ユキを除いて他の登場人物は全員男だからか男のロマン溢れる展開になってましたね。千々石と「海猫」が繰り広げる空戦は勿論ですが、ユキの想いを組んで千々石に合わせようとした波佐見との殴り合いのシーンが個人的にお気に入り。不器用で愚直な男たちが空に賭けた熱い想いが伝わってくる良作でした。誓約の方も期待してます。 続きを読む…
ネタバレあり -
あっか
74再読。飛空士シリーズ第7弾。はー、泣けるわー!胸がいっぱい…ユキの歌、泣ける。魔犬と海猫の悲願の戦い、決着。どっちもカッコ良すぎました。でも戦争はやっぱり何も生み出しません…シリーズで1番胸が苦しくなった描写がたくさんありました。誰も幸せになってないんだもん。最後のファナも効いたなあ。まったく出て来なかったけど、あの一文だけで、彼女は彼女の戦場で戦っていたんだなあと想像できました。登場人物の年齢が高いからか、飛空士シリーズの中では大人な雰囲気かも。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
65序盤は帝政天ツ上軍優勢だった戦争も、10倍の国力を誇るレヴァーム皇国軍の生産力、物量に圧倒されて徐々に優位性が失われ、飛空士達の技量と精神力で乗り切っている苦しい情勢。危険を顧みず会いに来たユキの思いを汲んで、頑なな態度を取る千々石を翻意させて会わせた波佐見は本当にいいやつでした。死を覚悟して臨んだ絶望的な作戦、海猫との一騎打ち、そして死中に活を見出し終戦への道を作った武夫。ユキやこれからのものたちのために精一杯戦い抜いた武夫たちの、不器用だけれど心を揺さぶるような熱い思いが十分に伝わってきた物語でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
異世界西郷さん
49【第2次犬村小六強化月間その2】中央海戦争を舞台にした、“空を愛した男”と“空に愛された男”の激闘、堂々の完結! この物語が結末へ向かうにつれて言葉にならない想いで心が溢れてしまい、本を閉じた後緩んだ涙腺を落ち着かせるのに苦労しました。身も心もボロボロになりながらも、国のため、戦友のため、そして愛する人のために文字通り身を挺して戦い続けた千々石は本当に格好良かったです。ノリノリの勝ち戦だった上巻とは打って変わって、敵の新兵器や味方の喪失などの困難な局面に立たされて絶望を味わいながらも、ただただ「海猫」との 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2011/09/22
-
定価734円(本体667円+税)
-
ISBN9784094512984