あらすじ紹介
第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞!!
海里克也(うみさと・かつや)は保健室で目を覚ました。
なぜここにいるのか?
保険医の鏡(かがみ)によると、階段で転んで気を失っていたらしい。
……覚えていない。
十歳のとき、大きな事故で両親と記憶を失ってしまった克也には、ここ数年の記憶しかない。
それはいいのだが……。
「見えないモノが見えてない?」
そんな鏡の問い掛けにドキリとする。
――自販機の陰に倒れている少女の身体――靴箱や鞄に入れられた不幸の手紙――。
思い当たる節はある。
これは幻覚? それとも、もう一人の自分が……いる?
少女の死の映像と指の感触、克也の過去に怯える担任教師、克也を殺人鬼と呼ぶ赤鬼のような形相の男。
追い詰められた克也は、唯一の心の支えである幼なじみの宮崎ひなた(みやざき・ひなた)のもとへ向かう。そして彼女が、幻覚に見る少女だと気づく……。
真実は目に映る――?
『Kanon』『AIR』『CLANNAD』『リトルバスターズ!』『Angel Beats!』など、ヒット作を生み出し続ける、Key(株式会社ビジュアルアーツ)の麻枝准氏もその筆力を賞賛! 「第5回小学館ライトノベル大賞」にて優秀賞を受賞した問題作、ついに登場!
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みんなからのレビュー
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nobby
73〈アインズヴァッハの門〉他作品で気になったワードを求めて♬だいぶ突飛な設定キャラいっぱいに戸惑ったけど面白かった!残虐シーンのフラッシュバックや日常での不可思議なズレなど、程よく混乱させられながら読み進める。部分的な記憶喪失や幻覚などの症状に多重人格と来れば否が応でも前のめり。そこに過去の殺人への心神喪失まで絡むとなれば一筋縄ではいかない!信じ難い現象〇〇〇効果はミステリー界の巨匠作品へのリスペクトでいいのかな(笑)終盤で感じられるままの『キミとは致命的なズレがある』そのズレの扱い方が変貌するのは上手い! 続きを読む…
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ゴローさん
29この一抹の不安を残した終わり方が大好きです。克也の精神疾患描写がなかなか上手くて読者側としても何がどうなっているのか分からなくなり、この作品独特の雰囲気に引きずりこまれました。しかしまさかの真相が…っ。ひなたの幻覚や咲希からの手紙、そして美鳥の異常性…良い意味で混乱させられました。これは熟考してから再度読み直したい作品ですね。 続きを読む…
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ぷーちゃん
27人に言われると素直に納得できないことがある。それは仕事であれ、人間関係であれ、物の見方であれ…。でも、そこには育ちや考え方の違いがあるから、必然的にズレは生じるから『価値観の違い』という便利な言葉一つで簡単に済ますことができる。この物語は小学館のラノベ大賞の受賞作。サスペンスのような展開で話は好きだ。けれども、人物にあまり魅力を感じない点、もう少し掘り下げても良かった人物がいた点などが自分的にマイナスポイント。新作が今度出るらしいのでそちらを読んでから判断したい作家さん。 続きを読む…
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華臨
22少しだけ強引だなぁとかエピローグに入る所(日記にまとめていた)とかは急ぎ足かなぁと思う所があったりするけど書き方やお話などとても面白かったです。ラノベとしては少し重いかなぁとは思うけど、題名からもなんとなく重いって感じるだろうしね。そして、いい感じにズレてる皆さんのキャラ。病んでますねぇ、好きです。因みに、内容は好きだった中、すっごい好きになるキャラがいなかったのはちょい残念。美鳥ちゃんはまぁ、好きかなぁ… 続きを読む…
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Megu👑Gosick
20久しぶりにミステリー(サイコホラー?)を読んでしまって、今年始めのトラウマになりそう。ミステリーは暫く読んでいなくて余計に怖かった。グロテスクなシーンも沢山ありサイコホラー小説でも良いくらい。主人公・克也の記憶喪失から、不幸の手紙、その後は克也の記憶探し、サイコパスによる連続殺人と物語が進むが、殺害の動機がむりやり後づけした様な感じが否めなくて、イヤミスを呼んだ感覚になってしまった…。ミステリーなのか、ラノベなのか難しいジャンルだった。萌え要素ありのミステリ小説。可愛らしい表紙に騙された。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2011/05/23
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定価649円(本体590円+税)
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ISBN9784094512694