あらすじ紹介
時間商人VS.時間盗賊
不老不死を必要とする者の前に、時間商人の助手は白い猫を連れて現れる。自分の寿命か金銭を支払えば、トキタは顧客に特別な10年間を提供する。それは老いず、怪我や病気をせず、絶対に死ぬことのない「期間限定の不老不死」。
時間商人トキタのもとに、カナタの姉ハルカから連絡が入る。
「時間盗賊が動き出した」
有無を言わさず相手の寿命を奪う――それが、時間盗賊。
「……キザミですか。確か、長らく活動していなかったのでは?」
「寿命のストックが尽きたと見える」
時間商人の事務所があるビルの別フロアに、若い男女二人組が引っ越してくる。いかにも軽薄な冬彦と、その保護者のような夏枝。トキタのことを知ったふうなふたりを見て、カナタは疑問を抱く。
「近い将来、夏枝さんを不老不死にするわけですか。もしくは冬彦さん?」
「それは違う」
「んん? おふたりは、どんなお仕事をしてるんですか?」
「彼らの仕事は、追うことだ」
トキタが貯め込んだ寿命を奪うべく、ワナをしかけるキザミ。
カナタにちょっかいを出そうとする冬彦。
関係は交錯し、トキタとカナタに、選択の時が迫る。
死か、愛か。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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みんなからのレビュー
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タカユキ
4なんか異能サスペンス風。3巻までとは雰囲気違うけどコレはコレで。やけにキレイな締め方だったけど…完結なの?3巻までのノリでもっと続いてほしいんだけど。 続きを読む…
ネタバレあり -
竹花 樒 - Shikimi Takehana
3これはとてもラブい。面白かったけれど「時間の民」サイドの話が異能モノになってしまったのはまぁ仕方ないんだろうなと思いました。そのかわり、丁寧なカナタの心理描写はじっくり読めてしあわせ。「時間商人」と「時間盗賊」の対立軸によって「時間の民」を巡る世界観がこれまでより一層深く描写されたとともに、それによって「人間」と深い関係を築けないでいたカナタの懊悩が、今までの挿話で小出しに語られてきた表情と繋がって迫るものがありました。今までのスリルはなかったけれど、カナタを巡る関係性に一区切りついた、楽しいお話でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
kanon
2今回は、なかなか感情を表に出さないトキタさんがいろいろと喋ってておぉーという感じでした。それと冬彦さん結構好きでした。一日一時間にするからって、それは何か根本的に間違ってますよ(笑)。 続きを読む…
ネタバレあり -
くろう
1後書き無しの最終巻。時間商人、時間盗賊、時間取締官と呼ばれる時間の民に関わる話。唐突に出てきたカナタの姉ハルカ。時間商人の事務所のビルに越して来た追田事務所の二人。今回は利用者視点の小説としてではなく時間商人の日常を描いた物、ってことでいいのかな。里緒とカナタが凄くいいコンビで微笑ましい。もっとたくさん漫才して欲しかったなぁ。そして今回はトキタが何を思ってるのか知れて良かった。残念ながらラブコメ展開にはなってないけどトキタの嫉妬します発言が進展して欲しかった。面白かったけど、続きが欲しかったなあ。 続きを読む…
ネタバレあり -
Luna
1今巻で最終巻なのかな?ふらっと読み始めたけど、寂しいな。今回は時間盗賊キザミとの闘い。まさかの里緒が大活躍でうれしい!安定のカナタとの絡みにニヤニヤ笑 トキタさんとカナタにもニヤニヤ笑 ところでトキタさんとカナタって歳の差どのくらいなんだろう…← 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2010/10/24
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定価660円(本体600円+税)
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ISBN9784094512328