とある飛空士への恋歌 4
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とある飛空士への恋歌 4

級友の死に苛まれ続けるカルエルとクレアは、想い出の湖畔で思いがけず再会する。互いの気持ちを確かめるため、その正体を明かすカルエル。しかしクレアは、カルエルに別れを告げて――。衝撃と絶望の最新刊!!
犬村小六 (著) / 森沢晴行 (イラスト)
シリーズ:飛空士(ガガガ文庫)

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あらすじ紹介

はじめて愛した人は、最愛の母の仇だった。

幾百の空砲がイスラの青空に虚しく響いた。本来、死者を納めるべき木棺は、主なきまま聖泉へと落とされていく。

「――わたしは卑怯だ」

仮面の裏に感情を押し込めることには慣れていたはずの、クレアのこころが揺さぶられる。若き飛空科生徒たちの死は、ひとり避難し、生きながらえたクレアの身を苛んでいた。

「――辛いよ。カルエルくん」

目の前で仲間を失い、一回り成長したかにみえたカルエルはしかし、皆の信頼を受ける一方で激しく焦燥していた。その晩、感情のままに叫び、走り、思いがけず辿り着いたシルクラール湖でクレアと再会したカルエルは、その心情を吐露し、自分の正体を明かしてしまう。しかしクレアは、カルエルの期待と裏腹に、彼に別れを告げた。

「好きだから……さよなら」

追いすがるカルエルがクレアを抱き留めようとしたそのとき、夜空から伝う爆音――。空の一族! 空爆と対空砲火により、紅い炎に包まれるセンテジュアル。その炎を背に影絵のように映し出されたクレア。その白い顔からは、感情が失われていた。

「……きみ……は……」

ついにクレアの正体を知ってしまったカルエルは――。

王道スカイ・オペラ「飛空士」シリーズ、衝撃と絶望の最新刊!!

【編集担当からのおすすめ情報】
発売直後から口コミで話題となり、2008年ライトノベル業界の話題を独占! 『新世紀エンタメ白書2009』ブックランキング1位、2008年 Amazonエディターランキング1位、2008年Amazon売り上げランキング6位、2009大学読書人大賞2位など、すばらしい評価を受け続け、ついにアニメ映画化が決定した『とある飛空士への追憶』。その「追憶」と世界観を同一にする「飛空士」シリーズ、ついにクライマックスに突入です!!

みんなのデータ

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みんなからのレビュー

  • まりも

    恋と空戦の学園青春小説の第四弾。恋歌編クライマックスに突入しただけあって、今回は最高に面白かったです。特にノリアキ・ベンジー組とカルエル・イグナシオ組に分かれての空戦が素晴らしかった。カルエル、クレアの覚醒も良かったんですがそれ以上に感動したのはノリアキ・ベンジー組が決死の覚悟で敵機観測代行を成し遂げた所。脇役でありながら、あれほどのドラマを見せてくれるとは思いませんでした。ツンデレ皇子イグナシオも含め脇を固めるキャラが魅力過ぎて主役が霞むレベルです。最終巻も楽しみ。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • とら

    精一杯だったと思う。もう発狂するのも当然だと思う。10年近く憎む…という言葉じゃ言い表せない程の感情を持って、復讐の事だけを考えていたのだから、一日二日でどうにか立ち直るものじゃ無い。けどその憎む以上の感情と同じ位に尊敬していたお母さんの言葉「あなたが許したら、光が闇をぬぐいさる」―があったから…極限状態に陥りその言葉の本質を理解したから、理解して納得して、行動に移して…そして相手にもしっかりと伝わったから、光が見えたのだ。”恋歌”―なんと綺麗で美しいことか。全てが本心からの事だからより美しい。次巻完結― 続きを読む…

    ネタバレあり
  • あっか

    恋歌シリーズ第4弾、再読。イグナシオの正体、カルとクレアの絶望と希望、ノリピーとベンジーの奮闘、カルの成長の切なさ、エル・バステル、バンデラス先生、そして何より「追憶」を彷彿とさせるような表紙のシーン…今まで以上に見どころたっぷりの巻です。許せと言われても許せない気持ち、経験があるのでよく分かるなあ…自分で気づけたカル、偉いよ!激化する空族との闘いは切ないけど、次巻完結に向けて物語が動いている感じがワクワクします。生きることを決めたクレア、許しを得たカル、これから2人がどうなってゆくかが1番の見もの。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    自分の正体を隠し続け罪悪感に苛まれていたクレアと正体を明かし合ったことによる決別。空の一族の攻撃が続く中、塞ぎ込んでアリエルの言葉すら届かなかったカルエルにとって、彼を恨みながらも叱咤してくれたイグナシオの存在は大きかったですね。そして共に出撃したノリアキ・ベンジャミン組も本当にギリギリのところでよく頑張りました。カルエルが葛藤をどうにか乗り越え、再びクレアと向きあえるようになって良かったと思いましたが、今度はカルエルの激励で風を呼ぶ力を取り戻すことのできたクレアに暗雲が。カルエルはどうするんでしょうか。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • (●▲●)とらうまん(*^◯^*)

    【★★★★★】普通のマンガや小説なら読みながら何ページも先あるいは何話も先の展開を大まかに予想できたりするものですが、本作に関して言えば常にハラハラドキドキの連続で……ページをめくったその瞬間にカルエルが、あるいはノリアキやベンジャミンが死ぬんじゃないかと心配でした。 本当に1ページ先の展開すら読めないほど、息つく余裕もなかった。とにかく……圧巻の空戦模様だったです。 さて次回がいよいよ恋歌最終巻、カルエルたちとクレアの運命やいかに。 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2010/08/23
  • 定価
    734円(本体667円+税)
  • ISBN
    9784094512267

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