あらすじ紹介
『葛城りるとは、もうヤッたのかって聞いてるのよ』――孤独と絶望の淵にあった立川誠は、とある美少女・有栖に救済されたことがある。だが有栖は、とんでもない悪女であり、吸血鬼のように魅力的で淫魔に等しい存在だった! ……有栖により心に悪魔を棲まわせ常軌を逸する誠、そして誠を救おうとする奔放だが純潔の少女・葛城りる、最凶最悪かつ最も美しい少女・遠越有栖――赤き華に塗れた狂宴の物語が、今始まろうとしている!
立川誠は、かつて孤独の淵で、悪魔的な魅力を持つ少女に救われ、遊び飽きたおもちゃのように捨てられたことがある――彼女の名は遠越有栖。有栖を必ず見返すと心に誓い奮闘していた誠の前に再び現れた有栖は、吸血鬼のような、淫魔とも言える蠱惑的な笑みを浮かべ囁いた――『また昔みたいに遊びましょうよ』――そんな折、誠は気まぐれで一人の少女、葛城りるを助けた。天使のように純真で奔放なりるは、有栖がもたらした極限の快楽に侵され常軌を逸した行動を始める誠に、自らの愛とからだを擲って救いを与えようとするのだが……最凶なまでに美しい悪魔と純潔だが汚れを恐れない天使の、美しく哀れな子羊を巡る興奮と欲望のダークネスサーガここに開幕!
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よっち
31かつて孤独の淵で悪魔的魅力を持つ少女・有栖に救われ、遊び飽きたおもちゃのように捨てられた立川誠が、忘れられない彼女への複雑な想いに壊れてゆく物語。奔放で誠をいいように振り回し一方的に主導権を握る有栖との関係。彼女を憎み復讐を誓う一方で手に入らない彼女を渇望して壊れてゆく誠、そんな彼が出会った良くも悪くも正直で誠を諦めない少女・りる。どちらのヒロインもベクトルが違うだけで振り回されそうな予感しかしませんが、基本的にその三角関係が軸になりそうな展開の中、抗いがたい有栖との関係にどう決着をつけるのか続巻に期待。 続きを読む…
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S.T.
22面白かった!タイトルとあらすじ、表紙から、過去リベンジ系主人公と、魔性の女ヒロイン、対抗の純情ヒロインの三角関係だろうとはわかるけど、それぞれの突き抜け具合が一般的なラブコメの範疇を遙かに超えてた。作中、主人公に対する目線は真唯先生と同じで、「これじゃあ有栖の相手にはならんだろうなあ…」と思ってたら案の定、中盤~終盤にかけて有栖にボロクソにされてどうなるんだと思ってたところにあのラスト。やや唐突感は感じたものの、ようやく舞台は整った…のか?サブキャラ含めて不穏な人物ばかりの中、開幕する“狂宴”に期待。 続きを読む…
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わたー
14【試し読み】過去に自分をこっぴどく振った少女を見返すためだけに自分磨きを続ける少年と、彼を翻弄する妖艶な少女の物語…なのだが、正直、肩透かしを食らった気分。表紙の印象からもっとダークな世界観を期待していたのに、いきなり始まるのはハーレム気味のエロコメ。文体もライトなので、アリスの淫蕩さが伝わってこないというおまけ付き。試し読みでは続きが気になる終わり方をしていたが、続きを読む気にはなれなかったかな。類似の先行作としてアニメ化もした別作品が思い浮かぶし、読むならそっちかなあと。 続きを読む…
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真白優樹
12悪魔のような少女に救われ、捨てられた少年が少女との再会を機に闇へと呑まれていく物語。―――汝、闇の中のその心に救いはあるか。 正にダークでヘビー、狂気と恐怖が乱舞する物語。悪魔の微笑みに狂わされ、闇へと堕ちていく。そんな退廃的な空気の蔓延する、人の危なさに満ちている物語であり、悪魔と天使の少年の心を巡る争いが緊迫感を持って繰り広げられる、読み応えがある意味で抜群の物語である。始まったばかりの狂宴、天使の支えで闇に堕ちずに済んだ少年は再び闇に堕ちるのか。悪魔の次の手とは。 次巻も早く読みたいものである。 続きを読む…
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nawade
12★★★★☆「政宗くんのリベンジ」修羅場Ver.といった感じ。有栖は愛姫を悪女かつ魔性の女にした感じで、他人の心を弄ぶことが大好き。かつて、弄ばれ捨てられた誠は彼女を見返そうと男を磨くが、わかっているのに彼女の掌から抜け出せない背徳的な物語で中毒性がある。有栖に対抗して真っ正直にしか生きられないりるが登場するが、この物語は誠の精神をフィールドとした二人の陣地取り合戦なのかもしれない。高度な精神的調教を受けた誠が哀れな子羊のまま翻弄されて終わるか、狼となり牙を突き立てることができるのか、物語の結末が気になる。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2018/10/02
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定価704円(本体640円+税)
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ISBN9784065131008