あらすじ紹介
アニメ化大ヒットシリーズ「ベン・トー」の作者・アサウラの幻の初期作品が電子版で復刻!! 少女2人vs警官3000人! 閑静な街で相次ぐ狙撃事件。それを追う警察の捜査線上に二人の女子高生、海棠(かいどう)ケイと梔(くちなし)ナオが浮かび上がる。次第に追い詰められていく彼女たちは手にした銃とパートナーだけを信じ、一寸先すら見えぬ逃避行を開始する。たとえそれが誤った道であったとしても、迷うことなく彼女達は足を進めていく……。電子版配信にあたり著者より寄せられた「あとがき」も収録!
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みんなからのレビュー
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雪紫
47電子書籍にて読了。銃が「自衛」で合法化された日本で家族に傷付けられた少女達がそれを手に取ったならば。銃弾で悲鳴と尊厳、愛を謳え。百合でハードなガンアクション。こういうのが書きたいんだという百合と銃に満ちた力と、警察視点でのある種の冷静さが見事に同居。暴走と愛に満ちた主人公達とふたりの動機の一端を理解したからこそ止めたい刑事達、どちらにも肩入れしてしまう。あれしかないのか。いや、それしかない。百合差し引いても甘味処の描写や警察の葛藤、リコリコ原案者の作品な理由で気になる方々、盛大に釣られちゃってください。 続きを読む…
ネタバレあり -
そばかす♪
21うーん。物語の勢いで読ませてもらった感じかな。女子高生二人が最新の銃を入手した事に因る復讐アクションもの(百合アリ)。女子供が社会的弱者である事は確かだけど、その復讐したい理由も分かるんだけど、それでも復讐以外の殺人を行うには動機が不十分に思う。川崎事件があった直後だからかな。若者の人を殺す様子と言葉があまりにも軽くて気持ちが沈む。世相を反映している作品だと思う。 続きを読む…
ネタバレあり -
CCC
7切実な話ではあった。緊張感もあった。ただ最後まで読むと様式美だったなあという感触になった。図式が完成している。ラストは読みようによっては社会の勝利とも取れそう。倫理に救われなかった子供らが倫理に中指立てて反抗しているところは手段の過激さを思うと挑発的でもあり、すっと飲み込みにくいものもある。しかし主人公も社会も明確には断罪せず、システム的な処理に温情を加えて角を立てずにまとめたことで、社会が主人公たちを受け止めるのにある種成功した形になり、安心して読める範疇の内容になったと感じた。 続きを読む…
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緋呂吉
6読み応えはあった。ただ、私も銃好きだからこそ拘り丸出しの銃器描写と設定はこそばゆかった。主人公の拳銃に90twoを選んでるとことか正直ちょっと痛いw 自分は鬱エンド厨ってわけじゃないけど、一応劇中で少なくとも7人以上を殺してるわけだし、親父の事なんて至近距離から顔が原型なくなるまで撃ち続けたわけだから、少年法を盾に情状酌量踏まえて20代半ばあたりで出所(最終章での刑事二人の予想)で二人で幸せに暮らせますね、じゃちょっと納得できないなーと思った。やたら喫煙シーン多いなと思ったら2007年の作品。なるほど。 続きを読む…
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彼方
6継母に家を追い出されたケイと家庭内暴力により男性恐怖症のナオ。銃という力を手にし理不尽な現実に抗う二人は警察に追われ、一寸先すら見えない逃避行をはじめる…。お互いを守り、人生を清算するため起こした連続狙撃事件、最早人生にお互いしかなかった二人の覚悟は相当なもので…そうするしかなかった少女たちの空しさ、守るべき大人である刑事の迷いや決意も良い緩衝材になっていて、読み応えがありましたね…。後半はナオとケイの心境を表すような流れるようなガンアクションで、「"今"より大切なものなんてない」という二人の未熟な、 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2007/04/30
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定価734円(本体667円+税)
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ISBN9784086303545