かくて飛竜は涙を流す The Dragons’ Tear
「ソウタ。私と竜に乗ってほしい」
長く続く戦争の中、帝国空軍のエースガンナーとして連邦空軍の敵を撃墜してきたソウタ・カシワギは、ある戦闘で敵――竜騎兵の少年を撃つことができず、軍法会議の結果除隊処分となってしまう。自らの行くべき方向に迷うソウタの前に現れたのは、<ドラゴンスレイヤー>――人に害為す<黒の竜>を狩る一団の船長と、竜騎兵の少女・シノだった。急かされるようにシノの操る竜に乗せられるソウタだが、目標を捉えたとき引き金を引くことを躊躇してしまうのだが――。第5回講談社ラノベ文庫新人賞<大賞>受賞、少年と少女が竜と人とを結びつけながら、空を翔ける物語。
五月猫文
(作)
/
はあと
(イラスト)
シリーズ:かくて飛竜は涙を流す The Dragons’ Tear(講談社ラノベ文庫)
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あらすじ紹介
書誌確定
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みんなからのレビュー
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真白優樹
5戦争が続く世界で、除隊したエースの少年が竜と少女に出会い始まる物語。―――空を翔ける、自らのやり方で。例え敵を撃てなくても出来る戦いがある。竜が再び戻ってこれるように、少年は少女と共に戦う事を決める。新人賞らしく粗削りな部分も見受けられるが全体的に言えば中々に面白い。まさに空を翔ける物語であり、彼と彼女の行動が何かを為していき、その中で少年が前に進み始めるその様子が中々にいい。君がいるから空を飛べる、だから空を飛んでいく。この先彼らはこの世界でどんな空を駆け抜けていくのだろうか。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
サキイカスルメ
4シノとソウタの関係性が好き。帝国空軍のエースガンナーだったソウタが、ある出来事から除隊となりドラゴンスレイヤーの少女シノと出会い始まるお話。こんなに真っ直ぐに、僕と逃げようとヒロインに言う主人公がいたでしょうか。私は嫌いじゃないよ、そういう弱さや逃げたいと思う気持ちを大切な人のために言える人。ソウタがヒロイン、シノがヒーローな感じはしましたね。シノ、強くて優しい男前な子。ミシェルもそうだけど、ソウタやシノのお母さんといい女性陣が強いんだよなぁ。場面展開が早かったのが、気になりましたが面白かったです。 続きを読む…
ネタバレあり -
村人
4若くして帝国空軍のエースパイロットだった主人公が戦争での失態により除隊処分に至りドラゴンスレイヤーとしての道を歩むまでの冒頭の部分で、グッとこの作品の世界に引き込まれて結末が気になる内容だと感じました。世界の未来を決める分岐点に立たされた時に、世界中の人間の命と身近なひとりの女の子を天秤にかけて理屈よりも感情で突き進んでる主人公の姿も人間味があってかっこよかった。唯一思うのは、エピローグのしめ方が弱くて読後感も弱かったことですかね。 続きを読む…
ネタバレあり -
nawade
3★★☆☆☆ 第5回講談社ラノベ文庫新人賞<大賞>受賞作。自己を見失った元帝国のエースガンナーが竜騎兵の少女とともにドラゴンスレイヤーとなる物語。かなりの長編だけど作者が何を伝えたかったのかよくわからない小説。その原因の一つとして主人公が何事も為さないことがあげられる。成果を残さず決断すらせず逃げているだけのように見える。クライマックスが全く盛り上がらないのも痛い。世界観は魅力的に思えただけにキャラクターに魅力がなかったことが残念。 続きを読む…
ネタバレあり -
bluets8
3凄く惜しい。戦闘機と竜が共存する世界観はロマンに溢れ、主人公とヒロインが助け合って生きる意味を見つけていくストーリーもハートフルでとても良かった。但し非常にバランスが悪い。説明台詞が無駄に多くて長く、逆にそれぞれのエピソードが薄い。駆け足になってる終盤のもどかしさと言ったら。良いところも悪いところも大いにある新人賞らしい作品だった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2016/12/02
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784063815733