あらすじ紹介
「あのときの奴隷です! 名前はマイヤ、歳は12、今日からだんな様にお仕えするですね!」
「……メイドを募集した覚えはねえんだがな」
戦うことをやめ自堕落に生きる英雄リーンのもとに訪れたのは、自身を『ゴミクズ』だと信じ込む獣人の奴隷少女マイヤ。命を救われたお礼にメイドとして仕えさせてほしいというマイヤを、リーンは仕方なく受け入れる。
こうして始まった新たな生活は、戸惑いだらけでちぐはぐ。その中で二人は成長し、それぞれが抱えた心の傷を癒やしていくのだが……?
みんなのデータ
-
0評価する
-
1読みたい
みんなからのレビュー
-
ユウ@八戸
7表紙に惹かれて買った、後悔はしていない。表紙とタイトルでほのぼの日常ものかと思いきや、いや、日常ものではあるけども、なかなかどうして。人間と獣人と竜の関係、それによるマイヤの卑屈どころではない自尊心の低さ、英雄の戦わなくなった理由。すべてがちょうどいいバランスで成り立っているので、読んでいてとてもわくわくできました。章ごとの視点切り替えも、中盤を過ぎればこれがいいと思えるし。2巻が出るのを楽しみにしてます。マイヤも可愛いけど、書き下ろしをファリンにもニヤニヤできる。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
6自分の価値は自分で決める、自分で決める義務がある。 自らのことをゴミクズと卑下する犬耳少女と元英雄の暮らし。育ってきた環境のせいで見下されることに疑問を持つことすら出来ない少女が、不器用な愛情によって自分の生き甲斐を見つけて意思を口に出せるようになる過程がじっくりと描かれていてよかった。マイヤの頑張ってる姿を愛でたくなる。 リーンもそんなマイヤに影響されて、一度は見失った生きる意味を見つけ出していく。依存ではなく共存。互いの空白を補い合う二人の関係が素敵だった。 続きを読む…
ネタバレあり -
ふらこ
4素晴らしいまっこと良作(^Д^)自分の評価を他人に委ねてはいけない。自分で自分の価値を決めなくちゃならない。自分で考えて自分で決断できなくては、強くなれない。自分の中にいろんな自分がいて、どうしていいいかわからない。…でもその中から、なりたい自分を選び取って、それを育てていく。若者に読んでほしい、良いラノベだと思います。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
4竜との戦いが終結した世界で、引退し自堕落に生きる英雄の男が自身が助けた奴隷の少女に出会い、始まる物語。―――二人で過ごす余生の日々。いつか終わりが来るとしても、今だけは。戦いはおまけ、本当に根底にあるものは再生。そんなこの物語は、人としてどこか壊れた男と少女が、2人でいる内に互いの欠けたピースを埋め合い、互いに無くてはならないものになっていく優しい物語であり、心が温まり優しくなる物語である。いつかは終わる日々。そんな日々を過ごす彼等の終末は笑顔か涙か。また戦いは巻き起こるのか。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
ミヤザワ
3ヒロインがとてつもなく可愛い。柔らかい挿絵もヒロインの健気な魅力を引き出している。生きる意味や自身の価値を教訓的に描いているのも良い。説教臭くならず、おさなごに教えるように諭す主人公がかっこいい。「他の誰でもなく、お前自身が大きく強くしたい自分を選んで、望む自分に育てんだよ」。表紙から、犬耳ヒロインが無職を甘やかす話かと思って読みはじめたけど、強く賢い自分の意見を持った主人公が周りに影響を与えていく物語だった。おもしろい。次の巻もすぐに読みたい。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2017/07/25
-
定価759円(本体690円+税)
-
ISBN9784865542387