あらすじ紹介
伝説的なマフィアの後継として育てられた安納辰巳は、跡目争いで暗殺され……たはずが、とある女神によって異世界へ招かれた。瀕死のところを助けてもらった少女シーパとともに、今度こそ平穏な人生をすごせると思ったのも束の間、貴族の圧政によりシーパが神への生贄として求められてしまう。辰巳は彼女を守るため、女神からもらった運命を変える血の力と身に染みた"マフィアとしてのやりかた"を解禁する!! 異世界ゴッドファーザー物語、開幕!
みんなからのレビュー
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ユウ@八戸
11マフィア教育を受けて薄暗い人生を送っていたタツミが、異世界で自分を助けてくれた人々を幸せにしようと頑張る話。レジスタンス対皇帝。マフィア知識で頭脳戦かと思ったら、異能ありチートあり重さもあり、展開が予想を飛び越えてきておもしろかったです。一番気に入ったキャラが死んだときは叫んでしまった。基本いい子なのに目的のためにはわりと何でもするタツミと、いい子すぎて可愛いシーパのコンビが素敵でした。あと、おじいちゃんかっこいい。タイトルと、このほのぼの表紙で勘違いされそうだけどなかなかのヘビー展開。次も楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
8伝説的なマフィアの後継として育てられ暗殺された少年が、異世界へと招かれ手に入れた大切なものを守る為、マフィアとしての流儀で立ち向かう物語。―――悪には正しき悪を、悪しき力には大悪の力を。それが我等の流儀。 自分では望まず身につけさせられたマフィアの流儀。やっと見つけた、その力で守れる相手。これは優しき少年が守るべき者達の為絶対的な巨悪へと持てるもの全てを賭して挑む、大物食いの快感が駆け抜ける王道な血塗れで面白いファンタジーな物語である。神の一柱となり、この混沌の世界で何を為すのか。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
T
4大切なものを守るために、嫌っていたマフィアの流儀で異世界の理不尽へと立ち向かう物語。主人公・辰巳とヒロイン・シータの関係が尊い。そして、ビヨンドレスやファルファといった物語の中核をなすキャラたちの心構えが格好良く、終盤の少年漫画的な王道展開には胸が熱くなりました。続きが出てくるのが楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
くもり
4うーん、評価が難しい。面白かったんだけど、いまいち乗り切れなかったのが悔しい。読むコンディションのせいかな。思ってたよりはへヴィーな内容。褐色ヒロインに、ストイックに剣のみに生きる人、渋いおっさんリーダーと好みなものがいっぱい詰まってた。ただ、主人公が自分を殺してマフィアの力を使うってのがいまいちオーバーな気がして乗り切れず。主人公にもっと非情になれというわけではないが、圧政を強いてた剣帝が酷すぎて冷酷なマフィアを演じても見劣りした。レイラとディハインの戦いは良かったな。続きは読みたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
りのん
4タイトルやあらすじからマフィアの知識や交渉術で無双する系の話かと思ってたら、想像とは違う展開ではありましたが面白かったです。平穏な暮らしを望んでいた少年が大切にな者たちのために、仲間とともに持てるカードを使いながら懸命に強大な敵へと立ち向かうさまは楽しく読み進められました。あとシーパが可愛い。正直中盤まではシーパのことは特別な力を持つ何を考えているよく分からない不思議な子くらいの認識だったんですが、その分もあってかラストでとても可愛いのではと気付かされました。次巻も楽しみにしています。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2020/02/29
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定価715円(本体650円+税)
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ISBN9784047358942
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
このヤーフィラ地界に暮らす人たちは、それぞれがこの世界に生きているからこその信念を持っていて、誰もがとても魅力的なんだ。何度も死線を越えてきたレジスタンスに、病に侵されてもほんわかした元領主。彼らの生き方を追っているだけで、この世界の様子を本当にかいま見ているような、不思議な楽しさがあるんだよ。
でも、この世界の理として、七国七人の皇帝による支配は決して動かせない。ヒロインのシーパを生贄に捧げるとか、娯楽のために誰かの人生そのものを見世物にするとか、どう考えても間違ったことでも、それが皇帝に決められた支配の形ということで押し通ってしまうんだ。
だからこそ、いろんな人々の大切なものを奪い、理不尽を押しつけてくる者たちへ、手段を選ばず抗う主人公の姿がすごく映えるんだよね。誰かの恐怖や弱みを利用するという悪をなしてでも、ただ大切なものを守ろうと世界に挑む主人公には、グッとくるものを感じたな。
ヤーフィラ地界に送られたタツミを生き返らせてくれたシーパは、この世界のことを良く思ってもらおうって、十二歳だけどかいがいしくタツミの面倒を見てくれるんだ。シーパもお世話をするのが大好きで、タツミのお世話をできてないだけでため息をついたりしちゃうの! まだ子供なのにとってもけなげでかわいくて、思いっきり抱きしめてあげたくなっちゃう!
でも、誰かを生き返らせるようなシーパの力は、やっぱり他人に狙われちゃうくらい特別なんだ。だから、タツミもいろんな危ない橋を渡ることになるの。けど、そうやって物々しい世界を乗り越えてから、シーパと果物を収穫したり、一緒においしいお茶を飲んだりする日常は、すっごく穏やかでのんびりしてて、癒されちゃうんだ~!