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甲田学人 (〔著〕)

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みんなからのレビュー

  • スズ

    首吊りの怪異の情報を探す文芸部だが、怪異に蝕まれる歩由実と、彼女を首を吊った姉と重ね合わせている稜子の精神はもう限界で…。空目達が『奈良梨取考』という首吊りの怪異を発動させるトリガーとなる本について考察を行っていく中で、歩由実が追い詰められ壊れていく姿にどうすることも出来ない自己嫌悪で自分を責め続ける稜子の姿が痛々しく、彼女に肩入れする魔女の思惑も気になる。昔話では末っ子が生き残ったり、幸せを手に入れる「末子成功譚」が多く、末子を神聖視した歩由実の祖父が遺した仕掛けが陰惨で、歩由実の絶望が胸に突き刺さった 続きを読む…

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  • 坂城 弥生

    今まで大迫栄一郎として序章とかに登場していた男が前面に出てきた。あと魔女が学校から消えた… 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    己の望みを巡る魔術士(自己愛)VS魔女(博愛)の開幕。機関が回収も出来なかった『奈良梨取考』は何故、人の手に渡ったのか。禁帯本が手に入った状況を考えれば、犯人は実にシンプルだ。自分の人生が親(先祖)の都合を満たす為でしか存在していないと知らされた子は、何を選ぶのか。歩由実が選んだ結末は一種の残酷な救いだ。しかし、一番、彼女を想っていた人に忘却される事が哀しかった。そして稜子ちゃんが亡くなった姉に強い罪悪感を抱くようになったきっかけに薄寒くなった。確かにあの言葉は一種の条件付の呪に成りかねないわ…。 続きを読む…

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  • まりお

    下巻。少女は全てを忘れ、日常へ戻る。中にいる狂気の塊が、後々のフラグにならないことを祈ろう。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • ガーガー

    小崎魔津方の『願望』の為に小崎家の人々と稜子の姉が犠牲になり、稜子も犠牲になりかけた。人の蘇りの対価って大きいな…。稜子が武巳に告白したことを忘れちゃったのはもったいない! 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2002/03/25
  • 定価
    627円(本体570円+税)
  • ISBN
    9784840220613

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