あらすじ紹介
狭間探偵事務所をある日一人の客が訪れる。依頼は失踪した妹の捜索。――だが。新興暴力団による拉致監禁暴行。不法移民。人身売買の国際組織。そして――“異種”の痕跡。事件は“彼ら”に纏わる様相を帯び――?
みんなからのレビュー
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まりも
60男と共に謎の失踪を遂げた女性・深雪を探す依頼を受けた探偵・ナルキヤが、依頼を達成する過程で様々な組織に追われることになる話。えぇやん。アウトローでクソッタレな登場人物達、"境界"と呼ばれる異種族の存在、作品に漂うハードボイルドな空気、この3つが絶妙にマッチしており作者さんらしい作品に仕上がってました。ただの人間でしかないナルキヤが、ボロボロになりながらも探偵としての矜持を捨てず、仲間の力を借りて前進する姿は漢として格好よく、苦みのある結末も含め大人のラノベって感じがして良かったです。続編も読んでみたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
佐島楓
49対象に設定している読者の問題か、ひたすらバイオレンスと裏社会の話でキツかった。 続きを読む…
ネタバレあり -
Yobata
45狭間ナルキヤが探偵業をする狭間探偵事務所に消えた妹の捜索を頼む依頼人が来る。妹は男と共に姿を消していて、町に住む様々なナルキヤとの顔見知りに協力して貰いながら妹を探すも、それはただの人探しではなく“境界”を跨ぎ始め…。町の片隅に住むしがなき探偵が町に住む様々なアウトローな人達と共にハードボイルドなミステリをしていくってこういうの好きだなぁ。「探偵はBARにいる」みたい。暴力団に民警による暴行,拉致監禁と本当にハードボイルドだった。そしてそのアウトローの中に“境界“という異種の人間が混じる事によって→ 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
43男とともに消えた妹の捜索を依頼された探偵・狭間ナルキヤが、男を追う複数の組織によって次々と危険な状況に晒され、異種を巡る事件に巻き込まれてゆく物語。謎めいた依頼人・壇ノ浦紫月と彼女の妹ともに失踪した謎の男・松田の正体。事情が明らかになるたびに様相もまた変わっていきますが、危険な目に遭わされてもあくまで依頼を果たそうとするナルキヤの矜持、何だかんだ言いながら彼を支える仲間たち、奔走した結果がほろ苦いものだったりするあたりに著者さんらしさを感じました。奥行ある世界観ですし、続編出るならまた読んでみたいですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
瀧ながれ
37激しく殴る蹴るの暴行を受けても立ち歩ける主人公の強靭さが人間離れしていて、過去を思い出す場面でも一人だけ生き延びたことに疑問を抱いてしまうので、この人ほんとにヒトなのかしら?と、読んでてずっと気になってました。でもなんかしらの隠し球を持ってたら、こんなずたぼろになるまで殴られないよねえ…。映画版『探偵はBARにいる』を思い出させる人物配置で、主人公と知人たちのつながりの、ほどよい強さと距離感を好ましく思いました。同時に殺伐とした描写もされるもんだから、どんな顔で読んだらいいのか、困りました。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2016/03/15
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784042560005