“文学少女”と飢え渇く幽霊
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“文学少女”と飢え渇く幽霊

野村美月 (著)

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みんなからのレビュー

  • 海猫

    一作目読んでだいぶたってからのシリーズ二作目。一見ほのぼのしてるようでどろどろした人間ドラマに突入するのはちょっと引くがこういう味わいの作風なんだろうな。とにかく「嵐が丘」は読んでみたくなった。 続きを読む…

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  • マーム

    失ったものを取り戻す方法、それは時間を戻すことだと夏夜乃は言います。でも、そんなことは人間にはできません。幽霊なら可能なのでしょうか?目の前にいる自分を通して他の女性の面影しか見ていない相手に対する蛍の苛立ち。それとは裏腹に胸の内深く秘められた激しい想い。たとえ憎まれて、自分のことだけを見ていて欲しいという切なる願い。物語の傍観者に過ぎない私たちには、最後に蛍が救われたのかどうかわかりません。救われたと思いたいのですが、一方では・・・。ある意味何とも残酷な結末を迎えたこの物語。読んでいて切なくなりました。 続きを読む…

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  • まりも

    再読。今回の題材は「嵐が丘」。文芸部の恋の相談ポストに「憎い」「幽霊が」という文字や、謎の数字の羅列が書かれた紙片が投げ込まれるところから始まる話。あぁ、なんてほろ苦いストーリーなんだろう。愛憎入り混じった想いを胸に抱く男女の弱く、強い姿を描いた涙無しでは読むことの出来ない見事なお話ですね。「嵐が丘」をなぞった見事な話運びと、登場人物たちの感情が直接心に響いて来るかのような迫力ある描写の数々に圧倒され、一気に読み終えました。結末はとても悲しかったけど、だからこそ強烈に印象に残った気もします。 続きを読む…

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  • くろり - しろくろりちよ

    "文学少女"シリーズ2。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』に準えたストーリー。前作と違って基となる『嵐が丘』の方を読んでいなかったのと、ある程度キャラクターの性格にも慣れて来たもあり、先入観なしに楽しめた。「失ったものを取り戻すために時間を戻そうとする」「むき出しの心をぶつけあって、極限まで求め合い、奪い合うような愛があってもいいんじゃないか」…そうやって紡ぎ合った果てに辿り着く、今回のキーパーソン・雨宮蛍が隠し続けた真実。ビターブラックほろ苦で、でも後味は悪くない。 続きを読む…

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  • ちはや@灯れ松明の火

    どれほどの想いを注げばこの飢えは紛れ、どれだけの想いを受ければこの渇きは潤されるのか。初夏の夜に彷徨う蒼ざめた幽鬼、千切られた叫びの断片は嵐の予兆、引き裂かれた契りの破片は嵐の爪痕。ただ、この世でたったひとりの人だけに焦がれ続けていた。分かたれることはないと信じていた絆、魂の半分を捩じ切られた痛み、取り戻せぬ時間を巻き戻そうとするほど拡がる亀裂、風雨になぎ倒された世界。けれど、吹きすさぶ嵐にも消せぬ炎がある。満たされずとも、叶わなくとも、ただひとりだけを慕い続けていく。物言わず、鳴かぬ蛍の灯のように。 続きを読む…

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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2006/08/30
  • 定価
    660円(本体600円+税)
  • ISBN
    9784757729155

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