あらすじ紹介
もう人を好きになるなんてやめてしまおう。中学時代に経験した手痛い失恋から、そう心に決めていた沙弥香。しかし高校の入学式で初めて七海燈子の姿を見たその瞬間から、どうしようもなく燈子に惹かれていく。
同じクラスになり、一緒に生徒会にも所属し、やがて親友と呼べる仲にもなった。隣を歩み続ける中で、燈子の強さも弱さも知った。燈子のすべてを見て、一層好きになっていく。
でも、だからこそ。沙弥香はどうしても「好き」を伝えられない。待ちすぎて、恐れすぎて、一歩踏み出すことができなかった沙弥香の迷い、後悔、喪失――。
人を好きになるということを知ったのは、『彼女』と出会ってからだった。
みんなからのレビュー
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よっち
50燈子の隣りにいようとするがために、その本質が気になりつつもあえて踏み込まないと決めた沙弥香。何というかどうすれば良かったのかと言われると、沙弥香自身はその時々の自分なりの最善を選択してきたわけで、結果をきちんと受け止める沙弥香が切ない。そんな沙弥香のその後があるのならまた読んでみたいです。 続きを読む…
ネタバレあり -
黒瀬
46原作を読んでいると受けるダメージが倍増。負けることが分かりきっている戦いに挑む者の勝負の行方を見守るような感じ。最後の挿絵がまた何とも言えない…。憑き物が落ちたようにも、巣立っていく雛を見守っている親鳥のようにも、ようやく故郷に帰ることが出来て安心している人のようにも見える。『私はまた失敗するのかもしれない。それでも人を好きになることを、もっと知ってみたい。私が心からそう思えるのは、彼女たちに出会えたからだった』小中学時代のあの二人との出来事は決して無駄ではなかったのだ。3巻も出るようなので期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
38本編7巻の読了後にお読みになることをお勧めします。まず序章の表題「恋と、小糸」に撃ち抜かれました。本編では描かれない高校1年生の期間の物語がメイン。沙弥香の想いが痛いほど伝わってきて胸が苦しくなる。3巻では大学生編のよう。待ち遠しいですね。 続きを読む…
ネタバレあり -
k-oniisan after
267巻読了後でないとネタバレになる。沙弥香の内面が淡々と語られているのが特徴。原作の空白期間と物語の前提が補完される。アニメ2期があれば回想シーンで、ささつ、ささつ2の内容が描かれるのではないか。全8巻予定の原作後半だけでは1クール分には不足するから。7巻の後、燈子や侑との関係は見かけ上特に変化なく過ぎたことが示唆されている。プライドの高い沙弥香はきっと、何もなかったかのように普段どおりに振る舞ってきたのだろう。それが却って痛々しい。大学生になった沙弥香が三度、同じ苦悩を経験するなんてことにはならないよね? 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
25高校生活が続いてく中、沙弥香が燈子に惹かれていく様子が描かれる今巻。―――知りたくない、このままで。だけどそれでは、それだけでは。原作読者に突き刺さる物語が展開される、沙弥香について更に内面が深く描かれる今巻。 侑が現れ、燈子が現れ。彼女達と出会い、道が交わる事で変わっていく、恋をする。そんな彼女が深く描かれ、もう一度恋が始まる巻であり、原作読者にとっては更に彼女が愛おしく思える事間違いなしの巻である。変わっていく彼女と変革を齎した彼女を見届け、その先にある出会い。彼女の次の恋とは。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2019/05/10
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定価627円(本体570円+税)
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ISBN9784049125184