あらすじ紹介
文化祭実行委員なんて、柄じゃない。でも僕らの関係を変えようとする春珂の願い、春珂を想う秋玻の気持ちから委員として動き始めた僕は、かつての僕を知る庄司霧香と出会う。再会なんてしたくなかった。霧香は僕が別れを告げたはずの「過去の自分」を育てた人だから……。
華やかな文化祭の裏側で、彼女は僕らの恋に隠れた、何より僕が隠した欺瞞をこそ残酷に暴いていく。
もう戻れない僕らの関係。揺さぶられる『僕自身』のあり方。そして、舞台の幕が上がる――。
僕と「二重人格」の彼女たちが紡ぐ、三角関係恋物語。
みんなからのレビュー
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ばたやん@かみがた
73ああ、ここで「陰キャになりたい陽乃森さん」が活きてくる訳ね。前作では中途半端に終わった感のある陰キャと陽キャの関係。本巻では見事に両者が相補し見せ場作りに成功している。入学したばかりの四季君が陽キャの装いに落胆したのも無理はない。何故なら今回の土壇場の様にそうする必然性がなかったし、何より努力を見せる相手がそこには居なかったのだから。盛る内容があってこそ器の真価は発揮される、そう気付くことのできた四季の成長が眩しい巻であった。そして我々も気付く、作家・岬鷺宮が著しい進歩を遂げ今羽化しつつあることに。 続きを読む…
ネタバレあり -
むっきゅー
55春珂の告白により、タイトルに偽りなしの三角関係が始まった。秋玻が既に彼女であるため、春珂の告白を断る矢野くんであったが、意識しすぎるあまり、二人ともとギクシャクすることに。文化祭回であり熱い展開でしたが、今巻は何と言っても、矢野くんにコミュニケーションスキルを伝授した霧香ちゃん登場に尽きる。彼女の存在が、秋玻にある決断を促す。ちょっとこれは切ない展開になる予感大だよ...。 続きを読む…
ネタバレあり -
まりも
48かつての矢野を育てた後輩との再会、春珂との微妙な距離を描くシリーズ第三弾。ドキドキして、ハラハラして、ワクワクして、そして最後にびっくりする。こんなにも心がかき乱されるなんて本当にズルい。こちらの期待をはるかに上回る恋模様に夢中になってしまった。これはただの神回じゃないか。矢野、秋玻、春珂の3人の揺れる想いが学園祭の熱と共に昂まり、そして臨界点を超えた感情の揺れと共に物語は新たなステージへと向かう。本当の意味での三角関係となった以上、これまで以上に読者の心を惹く物語になるのは間違いないだろう。楽しみだ。 続きを読む…
ネタバレあり -
ひかはる
48第3巻は文化祭回、今回も相変わらず最高だった! 霧香には終始ヒヤヒヤさせられたし春珂は危うくて少し怖かった。秋玻の不安も滲み出てて読んでいる自分まで不安になった。 矢野、悩んでるとはいえやる時はやるじゃないか。クライマックスはテンション上がった。 …それにしてもあんな終わり方するなんて。二人共気持ちが変わってないのは分かっててもどうしてって思わずにはいられない。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
48恋に落ちた矢野と告白したもう一人の彼女。文化祭実行委員になった二人が、かつての矢野を知る庄司霧香と出会う第三弾。関係を変えようとする春珂と、春珂を想う秋玻の気持ちから委員として動き始めた矢野、そしてかつての矢野に戻そうとする霧香。彼女の言動は反発を招く一方で、否が応でも繊細で不器用な彼らの関係に影響を与えずにはいられなくて、文化祭を通じて変化の兆しを見せた彼らが、それぞれ突きつけられた問いにきちんと向き合おうとしたら、やっぱりそうなりますよね…切なくもどかしい三角関係がどうなるのか早く続きが読みたいです。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2019/05/10
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784049123869
関連サイト
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公式サイト