あらすじ紹介
世界で初めて痛覚を搭載したVRゲーム「スピリット・アームズ」。
そこに入り浸っている高校生、関場宏介の周りには『末次文音』が2人いた。
1人は「スピリット・アームズ」で最大のギルドのマスターであり、聖女と讃えられる少女。
そしてもう1人は、入学以来クラスの誰とも話したことがないという記録を打ち立て続けている同級生。
相反する2人はとても同一人物とは思えなかったが、ゲーム内では他の追随を許さない剣士である文音と
偶然パーティーを組むことになった宏介は、冒険を通じて彼女の"秘密"を知ってしまう。
その秘密はやがて、スピリット・アームズの世界を揺るがす事件の引き金となっていき――!?
みんなからのレビュー
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真白優樹
8痛覚の存在するVRゲームの世界で、少年が二つの世界で二つの記憶を持つ少女と接近し始まる物語。―――幻想と現実、交差する先で君に手を伸ばす。これは、二つの世界の間で揺れる少女を繋ぐべく、少年が必死に手を伸ばす物語。ただ一言、面白い。それしか言葉が出てこない物語であり、仮想現実世界の描写、世界の重なりの描写、そして少年と少女の成長という幾多の要素が高いレベルで噛み合っており、間違いなく新たに看板作品になれる可能性を秘めた作品である。是非とも末永く、最後まで続いてほしい。 ☆☆☆。勿論次巻も楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
水無月冬弥
6#ラノベ ネットの感想が好評だったので購入。たしかに面白い、そしていじらしい。しかし、さりげなく設定は残酷ですね。ヒロインは独りだけど、ダブルヒロインでもあるわけで、リアルとネットが互いに嫉妬してぐぬぬするシーンがもっと読みたいですね 続きを読む…
ネタバレあり -
くもり
6とても面白かった!最終バトルが「えー、そんな理由でこんな大騒動…?」て個人的には思ったんだけど、それなのにそのバトルにグッときちゃったからすごい。それに、ゲームの中の彼女だけでなく現実の彼女という、同じ人物なのに別の存在として二人を丁寧に書いたからこそ新鮮な読書体験になったし、感動があった。続きも読みたい。 続きを読む…
ネタバレあり -
かっぱ
5世界で初めて痛覚を搭載したVRゲームを舞台に現実で人の顔を覚えられない少女を中心に描かれるSF作品。これは面白い。現実世界では誰の顔も覚えられないけれどゲームの世界では巨大ギルドのトップでみんなからの憧れの象徴。いったいどっちの自分が本物なのか、そんな問いかけに対して現実の自分も、仮想の自分も、どっちも本物でいいじゃなきかってどこまでも真っ直ぐに肯定した物語は読んでいて気持ちが良い。また、そんな二つの世界の彼女をつなげるために力を貸す主人公という存在が爽やかな青春ストーリーも演出していて非常に完成度が高い 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
4精神転送技術を使ったVRゲームで記憶を繋ぐ。他人の顔やエピソードを忘れてしまう少女との冒険。脳と記憶、VRゲームとしての着眼点が面白かった。仮想的な肉体に精神を移すという形式で身体の不自由を解消する話ならこれまでもあったけど、脳の問題を補完して二人の『末次文音』をつくり出すという発想は新しい。ストーリー的にも無理なく進んでいき、主人公にも見せ場を持たせつつ、最終的には文音本人が決めるというところも好感度が高い。あとがきにもあるように二人の『末次文音』を上手く立ち回らせた、完成度の高い作品だった。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2018/08/01
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定価682円(本体620円+税)
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ISBN9784041072561
関連サイト
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公式サイト