あらすじ紹介
「君は真の仲間ではない――」最前線での戦いについていけなくなってしまった英雄・レッドは、仲間の賢者に戦力外を言い渡され勇者のパーティーから追い出されてしまう。「はぁ、あんときは辛かったなぁ」レッドが抜けた事で賢者達が大パニックになってるとは露知らず、当の本人は辺境の地で薬草屋を開業しようとワクワクした気分で過ごしていたのだが……「私もこのお店で働いていいかな? 住み込みで!」突如かつての仲間であるお姫様が自宅まで訪ねてきて!? 追い出された英雄は第2の人生で報われる――。お姫様との幸せいっぱいな辺境スローライフ開幕!!
レッドとリットの出会い、そして二人の新たなスローライフを描いた大ボリューム45000字の【書き下ろしエピソード】を新規収録!「小説家になろう」四半期累計総合1位の超ヒット本命作が、大幅加筆にて遂に文庫化!!
【キャラクター】
・レッド……勇者パーティーを追い出され、辺境でスローライフをすることに。数多くの武功をあげており、勇者を除けば人類最強クラスの剣士。
・リット……ロガーヴィア公国のお姫様。色々あってレッドの店に押しかけ一緒に暮らす。ツン期の終わった元ツンデレ。
・ルーティ……人類最強の加護『勇者』をその身に宿すレッドの妹。昔はお兄ちゃん子でいつもレッドの後をついて回っていた。
・アレス……『賢者』の加護を持つ人類最高峰の魔法使い。レッドをパーティーから追い出した張本人。
みんなからのレビュー
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芳樹
47魔王に対抗する『勇者』パーティの一員だったギデオンは、仲間の賢者に戦力外通告を言い渡されパーティを追い出されてしまう。ギデオンはレッドと名を変え、辺境の地で薬草屋を営むのんびりした日々送っていたが、突然以前の仲間でお姫様のリットが押しかけ女房の如くやってきて…。大きな事件が起きるわけでもなく、かつての英雄レッドとリットが仲良くスローライフを送る物語。日常風景の合間に勇者パーティの過去と現在のエピソードが語られるというメリハリの効いた構成になってるのが良かった。孤独な勇者ルーティが癒される日はくるのか…。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
45最前線での戦いについていけなくなり、仲間の賢者により勇者のパーティーから追い出されたレッド。心機一転、辺境の地で薬草屋を開業しようとした彼のもとに、突如かつての仲間だった王女・リットが転がり込む辺境スローライフ。元ツンデレで不器用だったリットとはお互いがいい感じに補い合える存在で、そんな二人が初々しくも甘い関係を築いていく展開はなかなか良かったです。しかし調整役を放逐した勇者パーティーは案の定破綻していて、兄成分必須な妹勇者の状況も考えると、再び彼が必要とされそうな今後の展開も気になるところではあります。 続きを読む…
ネタバレあり -
まりも
43勇者の仲間の1人から戦力外通告を受けた青年が、辺境の地でスローライフを始める物語ここに開幕。ツン期の終わった元ツンデレというのはこんなに可愛い生き物なのか。この作品の目玉はなんといってもリットとのイチャイチャだろう。加護やら勇者パーティとの対比もあるけど、リットとのスローライフに比べたら全てが霞んで見えてしまう。加護がマイナスにもプラスにも働くというのは面白いので、これが今後物語でどういう使われ方をするのかも見所。読んでて楽しいし癒される、そんな素敵な物語でした。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
39最前線での戦いについていけなくなったレッドは仲間であった賢者に戦力外通告を受ける。そんなレッドが辺境の地で薬屋を営もうと開店資金を貯めていたある日かつての仲間リットが訪ねてきてイチャイチャ生活を楽しむ話。何この2人の初々しいやり取りすごく羨ましいわ。レッド達の回りはスローライフだけど、勇者達どう考えても上手い事回っていないな。加護という言葉がよく出てきておりキー何かな?どちらかというと呪いに近い気がするが。勇者である妹に救いが欲しいところ。次巻も楽しみに待とう。 続きを読む…
ネタバレあり -
いわし
37星の数ほどある異世界モノで、人の数ほどいるパーティから追放された主人公。生まれながらにその身に宿す「加護」によりその者の職業や能力の大部分が決まってしまう世界で、本作の主人公の「導き手」は「勇者」を見守るためのもので序盤は強いけどいずれ追い抜かれる哀しきさだめを負いし加護。ファイアーエムブレムでいうと、最初から上位職でありながら全く成長しないジェイガンのようなものである。「マルス様、ここは任せてs」「とりあえず銀の槍は渡してください。あと後ろ行ってていただけますか?そこ立たれると経験値吸われちゃうんで」 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2018/06/01
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定価682円(本体620円+税)
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ISBN9784041068588
関連サイト
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公式サイト
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
この作品は主人公レッドが勇者のパーティにいたころ、つまりリットとの出会いのお話と、現在の辺境の地での再会が入れ替わりながら語られていくッス。 最初はリットが押しかけ女房的にレッドと暮らそうとするのが結構積極的ッスね!
と思っていたんスけど、話が進むにつれてその再開がどれだけ奇跡的な瞬間だったかがわかってきて、リットがいまどれだけ幸せなのかを想像すると胸が打たれるッス。
想い人とのスローライフ……くぅぅ、いいッスねぇ……。
かつて仲間だった可愛いお姫様のリットと一緒に辺境の地ゾルタンで薬草を採って生計を立て、余暇を満喫中。
レッド達は旅で鍛えたスキルをつかって、一緒に暮らしながらお店を繁盛させる為に2人で力を合わせて頑張っていくんだ。なんだかいいなぁ~このお話。応援したくなっちゃうね。
そしてボクが好きなのは、神さまから与えられた「加護」が人々の生き方を決める、というこの世界の特徴。一線から退いてのんびり暮らすことにしたレッド、最前線で戦うレッドの妹「勇者」の加護を持つルーティ。レッドが抜けた事で勇者のパーティは大パニックになっているんだけど……
「加護」を与えられたものがどう生きるのか、彼女たちの今後も目が離せないね。