あらすじ紹介
竜の魔法使い・先生は、水車を回すことさえ困難なこの世界をより深く研究するべく大学を設立する。知識を文字として残すため、紙を制作した先生は、かつての教え子である人魚のリンに世界で初めての日記を贈り!?
みんなからのレビュー
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まりも
34記憶を未来に伝えるために、時代は文字の時代から紙の時代へと進むシリーズ第三弾。好きな相手と同じ時間を生きていける。帯に書がかれているこの言葉の意味と重みが心に響く、そんな今回。先生の隣にいたいと願い、代償を支払った彼女の想いと、ラストの日記に込められた想いから伝わる愛の美しさと、切なさが何よりも印象に残る内容となっていました。こんなの読んだら涙腺緩むに決まってるじゃん。一瞬一瞬の時代が放つ輝き、この作品はそれの扱い方が本当に上手いわ。アイの痕跡、そして先生の今後。気になることは多いし、次巻も期待してます。 続きを読む…
ネタバレあり -
アウル
20今回で3巻なんだけれども『愛』についての話の書き方が上手い、そして切ない。読み終えてふと帯を見た時、ストンと上手く形に収まったわ。確かに好きな相手と同じ時間を生きていくことが出来るのは幸福な事だと言えるがルリの支払った代償があまりにも大きすぎるだろ。不老不死となったルリは此処から新たに出発するがどう成長するのか気になるな。貨幣が登場してきたり、アイの転生した痕跡が見つかったり言葉を使う人間の村が発見されたりと色々進んできたがそれにより今後先生が危惧する様々な問題が起こっていくんだろうな。次巻も楽しみだな。 続きを読む…
ネタバレあり -
やまと
17紙の創出により知識と記憶を記録することができるようになり時代が先史から有史へと変遷していく第三巻。今回は一巻と二巻で描かれたのとはまた違った愛の形が描かれました。帯の言葉が非常に秀逸でした。寿命が異なる様々な種族が入り混じる世界の中で、大切な相手との時間を少しでも長く共有したいという一心で下した彼女の決断。しかしその代償は大きく彼女に多大な影響を及ぼすことに。そんな中で記録されたある想いが彼女の運命を変えることができるのか次巻に期待したい。また、本巻では貨幣制度の誕生とアイの転生の証の発見など、世界の 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
14紙が生まれ、時代が発展を始める中、アイを探し他の村を訪ねる今巻。―――対価の要らぬ願いは無い、ならその願いはそれに相応しいか。紙と文字、初めての新たな種族。正にそれは新たな世界を開く鍵。世界の可能性は急激に芽吹き、発展の歯車は止まらず加速する。誰も見た事無い世界が始まる中に芽生える人魚の願い。先生の隣に。その譲れぬ思いを胸に大切なものを対価に、模索する可能性。その先に全ては泡と消え、残り火は再び芽となり芽吹きだす。止まらぬ世界が放つ美しさと輝き。その中で先生が見つけるものとは。 次巻も須らく期待である。 続きを読む…
ネタバレあり -
nishiyan
13大学の設立と紙作りに着手する先生。時代は有史へと移り変わる本巻。紙作りや水車作り、先生の知らないうちに萌芽した貨幣経済といった出来事が物語の脇を固める。リンの旅を契機に「始まりの魔法使い」を始祖とする村の存在を知るなど先生にとっては切ない展開が続く。水色と剣部のユタカの結婚とリンが不死の代償に失ったものが相まって、物語をしんみりとしたものにしていく。とても切ないのだが。有史の時代となったことから彼らの足跡は先生やニーナの記憶だけでなく、多くの人に触れる形で遺されていくのだろう。次巻がとても楽しみ。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2018/02/20
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定価704円(本体640円+税)
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ISBN9784040725871