あらすじ紹介
私の名前は、ナニカ。この世界の自然の管理者たる『精霊』たちと対話し、ときに荒ぶる彼らを鎮めることを生業とする『星守り』の巫女です。……ただし、駆け出しですけど。
精霊さまを蝕む奇病、『精霊病』に冒された彼らを鎮めるために旅をする私の前に現れたのは――奇妙な白い長衣を纏った変なおじさ……男の人。
星守り以外には届かないはずの精霊さまの言葉を聞き。さらには荒ぶる精霊さまを『こころの病気』と“診察”して、自分が治すと言い放ったこの自称“医者”。
この人との出会いから、私の旅はほんとうの意味で始まりました。
――これは、『こころ』で『こころ』を癒やす旅路の物語。
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みんなからのレビュー
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まりも
36精霊と対話し、時に荒ぶる彼らを鎮める星守りの巫女と、奇妙な白衣を着た謎のオッさん。これはそんな彼らが精霊の心を癒す旅を描いた物語。超常的にして、神秘的な存在である精霊。普通の人には届かない彼らの声を聴き、荒ぶる精霊の心に巣食う病を治す今作。派手さも大きな山場も無いけど、この作品には心に響く何かがある。きっとそれはナニカの真っ直ぐさであったり、オトギの優しさであったりといった色んなモノが関係してるんだろうな。読後は優しい気持ちになれる、そんな素敵な作品でした。こういう異世界モノも味わいがあっていいな。 続きを読む…
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寂しがり屋の狼さん
23現代の精神科医が異世界で星守の少女と共に精霊の病をカウンセリングによって治療していく物語🍀世界観はファンタジーですが魔法ではなく、傾聴によって問題を解決していく展開は面白いです(*^^*)精神病に対する記述が詳しく書かれているぶん、もう少し精霊とのカウンセリングを深く描かれてたら良いと思いました(*^.^*) 続きを読む…
ネタバレあり -
たこやき
16異世界に迷い込んだ精神科医のオトギと、精霊の言葉を聞く星守が、人々に災いをもたらす精霊の病を治していく物語。前作『かみさまドクター』も医療的な内容を扱っていたのだけど、精神科医というのを題材にしたことでより専門的になった印象。そして、異世界・精霊なんていうものを題材にしつつも、何か精神医学が発達していった時代の雰囲気ってこうなんだろうな、と感じさせる。また、精神を病んだ精霊を狩ってしまう存在もそれを思わせる。まぁ、アッサリ回復しすぎでしょう、とは思うけど、異世界転移の話をうまく、作品に取り込んでいる。 続きを読む…
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中性色
14ナニカのお仕事。今回は精神の病を中心とした治療話。話の流れとしてもそうだけど、今回は題材自体がふわっとしたものなので結果に対し実感がわかないのが。そのかわり、最後まで治療を目的としてそれに対しキャラが動いてたのは前作と比べてプラスかな。締め的には続き物っぽいけど、この精神病ネタでどこまでやれるのかは見物。キャラは悪いわけではないし 続きを読む…
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真白優樹
13―――精霊にだって、心はあるから。ファンタジーの世界ではお馴染みの精霊という、神秘的な存在。そんな存在である彼等にも心はある。では彼等には心の病というものは存在するのか? そんな、精神的存在達への命題へと、精霊と心を通わす現地人の視点と、異邦人の現代医学の視点から迫るこの物語。そこにある心と心の響き合い、そして交わらぬ者達の心の共鳴による心の変化。その全てがどこか愛らしく、だが一本筋が通った筆致で描かれており、それが心に様々な色を持つ風を運んでくる、それがこの物語であると思う。 うん、面白かった。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2018/01/10
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784048935807