あらすじ紹介
第22回スニーカー大賞〈特別賞〉受賞作!
「生きる意味がない」と嘆く完璧主義者は、納得いく死に場所を求め〈寝台特急ボンディ〉に乗車する。
それは余生を謳歌する、穏やかな旅になる――はずだった。
酔いどれの旧友、メイドに扮した麻薬捜査官、ギャングの可憐な跡取り娘、爆弾をまとう元恋人……旅は道連れ、ギャングも乗り込み銃弾飛び交うバカ騒ぎへと突入する!!
不器用な自殺志願者たちの奏でる、熱烈な群像劇を召し上がれ。
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みんなからのレビュー
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きたさん
10前半はひたすらにカレーの美味しさと死にたい理由が語られ、次第に登場キャラの関係性が加わっていく。終盤になってようやくストーリーが動くのだけれど、勢いのせいか呆気に取られつつ、ハッピーエンドだったということもあって、なんか面白かったなあという好印象で終わるドタバタコメディでした。 続きを読む…
ネタバレあり -
サケ太
8カレーを愛した死にたがりたちによる群像劇。内容はともかく、読了後は、カレーが食べたくなり、欧風カレーボンディへ行きました。やはりカレーは美味い。 続きを読む…
ネタバレあり -
椎名
7文章は悪くなかったのだが最重要となるカレー周りのコミカルさが合わず。あとがきが面白かったと書いてしまうとあれですが、引っかかる要素も多かったが気になる要素もあったため一先ずは次回作に期待。佳作や特別賞というのは理解できる。 続きを読む…
ネタバレあり -
あおいたくと@灯れ松明の火
5常に頭の中の85%強はカレーのことしか考えられなくなる驚異的なカレーラノベ。これは作者自身の心の声なのか?と言いたくなるような鋭い切り口のロング語りに、バリエーション豊富なカレー描写に、いつかはもっとばいんばいんなネエちゃん(?)が表紙だったりするおエロ絡みの話書いたらいいのではと思ったくらい迸る謎の情熱の描写など、要所要所で感じるクセがツボにハマって楽しく読めた。どんな小さなエピソードにもカレーを絡ませてくるその歪みねえポリシーが素晴らしすぎて、旅のお供に読んでいたらまずカレーを食べれる店を探すことに。 続きを読む…
ネタバレあり -
nawade
5★★★☆☆ 第22回スニーカー大賞特別賞受賞作。寝台特急ボンディに乗り合わせた自殺志願者達が奏でる群像劇。あらすじや表紙からBACCANO!っぽい作品を予想していたが、個性的なキャラがバカ騒ぎしている点は共通なんだけど、ナンセンスな側面があったり、カレーは宗教みたいなノリがあったりする。ホント、どれだけカレーが好きやねん!?結論、馬鹿は感染する。カレーは美味しい。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2017/08/01
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定価682円(本体620円+税)
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ISBN9784041060292
関連サイト
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公式サイト
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
あれ、こんな遅くまで教室に残ってどうしたの? わたし? わたしは水泳部の練習があったからね。きみは……あっ! ははーん、さては今日返ってきたテストの結果が良くなかったんでしょ? どうっ、当たり? って、そんなに落ち込むほど悪かったんだ……。
うーん……それじゃあさ、もし良かったら今から一緒にカレーを食べに行かない? ってごめん、いきなり何言ってるんだって感じだよね。最近読んだライトノベルの影響を受けちゃってさ……。
え、どんな本かって? じゃあカレー屋さんに向かいながらお話ししよっか。
えっとね、んしょ。はい、これだよ。
『死にたがりビバップ -Take The Curry Train !-』って作品なんだけど。タイトルにカレーが入ってるなんて、すごいカレーを推してる感じが伝わってくるよね。
この作品に出てくる登場人物達はね、みんな自殺願望者、つまり死にたがりなんだ。理由は様々なんだけど、完璧主義者が生きる理由を見つけられなかったり、ドジっ子がドジをしすぎて死にたかったり。
そんな彼ら彼女らを乗せた《寝台特急ボンディ》を舞台にして事件が起こるってストーリーなんだけど、この本の一番魅力的なおいしいところは、なんと言っても読むと元気が貰えるところなの!
作品の冒頭いただきますから末尾ごちそうさままで美味しそうにカレーを食べるキャラクター達が魅力的で、しかもチャイを飲んだら強くなって悪い人たちをやっつけちゃったりして、とっても面白いんだ!
あ、話がそれちゃったね。そんな話を読んだ後だから、落ち込んでるきみにカレーを食べて欲しいなって思ったんだ。
この本はね、どんなにしんどくて、辛くて、死にたいって思ったときでも、カレーを食べれば元気になれる。そんな魔法ルーを掛けてくれる一冊なんだ。
さて、お店に着いたね。注文は何にする? 私はね、「豆野菜カリー」の辛さ四十五倍にしようかな。え、何だその辛さは、って? ふふっ、きみもこの本を読めばきっと、この注文をしてみたくなるよ。
――このコメントは【キミラノ 二次創作コンテスト】で大賞に選ばれたキムさんの作品を掲載したものです。