あらすじ紹介
夏休み後半。安達のしまむらへの想いは高まり――。
女子高生二人の日常が、ほんの少し動き出す。
喧嘩の仲直りを経て、元の関係に戻ったかに見えた安達としまむら。しかし、安達のしまむらへの想いは、現状維持で満足することを許してくれず、流されるのでは無く、自ら先へ先へと進もうとしていた。
「しまむら、遊ぼう!」「え、無理無理。お盆は祖父ちゃんたちの家に行くから」
「そうなんだ……何泊?」「三泊四日の予定でございます」「じゃ、じゃあ。四日後、また来ても……」 「あー、じゃあ帰ったら電話するから」「待ってる」
しまむらを待ちきれず、電話とメールで連絡をしてしまう安達。そんな様子に、しまむらの中でも安達への想いが変わりつつあった。そして迎えた花火大会の夜。浴衣を身に纏い、お祭りの喧噪の中を歩く二人。安達のしまむらへの想いは、花火とともに大きく舞い上がる。
みんなからのレビュー
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黒瀬
38祖父母の家を訪れたしまむらは年老いた愛犬のゴンを見て時間の流れを感じ、感傷的になる。直接的なワードは何一つないのに何故だかこちらも泣きそうに。そして地元に帰り、安達とお風呂に入るしまむら(水着で)。安達と花火を見に行くしまむら(浴衣で) 。その一方で、しまむらと二度目の花火を見に行こうと誘った樽見がちょっと不憫かも…。あの時はしまむら浴衣じゃなかったもんねぇ。そして安達はついにしまむらへ想いを告げる…!ニヤニヤが止まらないぞ…! 続きを読む…
ネタバレあり -
T.Y.
38夏休み後編、しまむらは祖父母の家に行く。今回は全編通じて小刻みに両者の視点が交代し、前回の電話の件でのしまむらの心情も明らかに。ああそういうこと。そして、しまむらにも大切な相手への、上手く表現できない想いがあるのが描かれる。老い先短い犬のゴンの件と、半端に思いを出せないしまむらの心理、祖母の優しさへの戸惑いは、表立っては何も事件がないだけに重く沁み入る。そして後半は二人で夏祭りに。二人の関係に進展が…(変化はないと思えばこそ、なのかも知れないが)章間のサブキャラ話も安定。ヤシロと永藤が同レベルという。 続きを読む…
ネタバレあり -
芳樹
34安達への想いが少しずつ変わっていくしまむらの描写が心に響く。前回の安達の言葉がしまむらにはあんな風に聞こえてたのか、そりゃ面倒にもなるよね。それを記述した『濁点がついたひらがなばかりの文章』を読んで、しまむらが感じた「面倒さ」が良く分かりました。あえて読みにくい文章で「何言ってるか分からない」を読み手に伝える表現法には感嘆するしかありません。さて、二人の関係が大きく変わることになりましたが、安達としまむらの「好き」の熱量が明らかに違うので、この二人はこれからどうなるのか。暖かく見守っていきたいと思います。 続きを読む…
ネタバレあり -
チェシャ猫
31しまむらを受け入れた安達?!さてこれからどうなる? しまむらの電話はよく聞こえてないっぽいけど、気付いているっぽいのですが、なぜああいったのか あそこだけ、なんかキャラがブレたような。 だんだん樽見が可愛そうになってきました。なぜ樽見は安達に近づいてきたのでしょうか? 続きを読む…
ネタバレあり -
Yobata
31喧嘩の仲直りを果たし、安達はさらなる一歩を踏み出そうとするもしまむらは故郷へ帰省と会えない日が続く。しまむらはそこで友人との喜びと憂いに耽る。そして帰宅ののち安達と花火大会に行き…。前回の安達の爆発からの仲直りが順調すぎで不穏に思われたけど、しまむらもしまむらで色んなこと考えてるんだね。全ての人間関係をフラットに保とうとし、年老いたゴンとの憂いに耽るも祖母さんから潔癖で律儀だと言われるしまむら。しまむら自身はピンと来てないけど本当そうだよね。祖母さんの慰め方が老練な優しいものだった。ゴンとの友情や→ 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2016/05/10
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定価649円(本体590円+税)
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ISBN9784048659468