
あらすじ紹介
この街では、6丁の拳銃を巡って、6人の運命が回る……。
入間人間が描く奇妙な群像物語、最終巻。
高校生・首藤祐貴は、拳銃の売人と出会う。そして資質を買われ『次なるターゲット』を依頼される。さて彼の決意は?
陶芸家・緑川円子は、弟子の金髪青年の妹と犬をかくまうはめになる。緑川は、仕事の邪魔をされてうんざりの様子。
殺し屋・黒田雪路は、首藤を仇と考える小泉明日香と朝食を取る。また面倒事が増えた、と思った。
駄目大学生・岩谷カナは、持っていた拳銃のせいで拉致監禁され、生命の危機を迎える。彼女の望みの綱は、『丸い犬』。
探偵・花咲太郎は、二条オワリとともに、カナと『丸い犬』の行方を捜し始める。彼は相変わらず閃かない。
小学生・時本美鈴は、殺し屋・木曽川につきまとう。理由は、暇だから。文句を言われたら、銃で撃てば良い。
終焉、間近。
みんなのデータ
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3
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4
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みんなからのレビュー
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ponpon
41シリーズ最終巻。微妙に交わりつつも別々に動いていた人々。これらを、どのように収束させるのか期待しつつ手にしました。もともと全6巻を想定した物語が3巻打ち切りという事情のもとでも、其々の物語を一点に収束させ、そこから新しい人間関係を築くのは巧く仕上がっていると感じました。一時の感情から闇の世界に転落した祐貴の将来は気になるが、それ以外は落ち着くべきところに落ち着いたのかな。一行のあとがきと、蜜柑が著者の想いを表現しているのだろうから、別の機会にでも彼ら彼女らの物語が読めたらよいなと思います。 続きを読む…
ネタバレあり
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寂しがり屋の狼さん
38シリーズ最終巻📚️やっと読み終わりました(笑)今まで点と線で綴られてた個々の物語が徐々に繋がっていくところは面白かったです(*^.^*) 続きを読む…
ネタバレあり
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Yobata
24とある街に投げ込まれた6丁の拳銃は、所持者の人生を大きく揺れ動かし、最終地点となる山の中へ関わった者を含め、全ての人達が集結し始める…。拳銃を巡る群像物語,終焉。拳銃を所持した者だけでなく,さらにその人物に関わった者たちも追加され、壮大な群像劇になったけど、全ての利害関係に対し、見事に解決,収束させて終わらせるのはやはりさすがだな。最終終着点は緑川円子の家。カナが拉致監禁された小屋に皆が同時に到着する劇的な展開を迎えるのかと思ったけど、順々と「ちわーす」感覚で集まってくる緩い感じが入間流だよねw→ 続きを読む…
ネタバレあり
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T.Y.
18カナは誘拐され、美鈴は木曽川に同行し、首藤は拳銃の売人に連れられ、黒田は首藤を狙い……一同が集い収束する完結編。予定半ばでの畳みであることが分かるだけに遺憾さがあるが、一通りの伏線も回収。もうちょっとスーパー犯人大戦としての殺し合いを期待した面もあったが、黒田や木曽川のキャラからしてこうなって不思議はなかった気も。回顧的だが、最後こうなるのなら、首藤の転落劇にもっと絞っても良かったのかも知れない。ともあれ、オールスターとしてはなかなか楽しかった。後は二条オワリと湯女のコンビ結成が描かれていればなあ。 続きを読む…
ネタバレあり
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サエズリ割津
16打ち切り的完結。駆け足感はあれど6つの銃をめぐる奇妙な運命は収束し終結を迎える。大きく人生を狂わされた首藤のその後が気になるし、落ちるところまで落ちる様を見ていたかった。カナのお惚けも天井知らずだし、円子先生は我関せずといった感じだし、小学生の美鈴は狂ってるし、恋人を失った小泉明日香は狂わされていながら復讐を忘れないなど主要女性キャラの精神的強さに魅力を感じる。首藤以外の男性キャラのぶれなさも、首藤の普通さを際立たせていてよかった。ともあれ完結したのはいいことだと思う。イラストも文句なし。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2016/01/09
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784048656580