あらすじ紹介
遺言――そう、これは俺の遺言だ。ドイツ民主共和国・国家人民軍将校、ユルゲン・ベルンハルトが遺す最期の言葉だ――。『シュヴァルツェスマーケン』本編となる一九八三年から遡ること11年。まだ世界がBETAの危機に晒されていない一九七二年のベルリンを舞台に、今まで語られることのなかった、アイリスの兄、ユルゲンについて、そして物語の中核を担うアイリスディーナとベアトリクス、刻々と変わる世界で二人を搦める運命の幕がいま開かれる!
みんなのデータ
-
0評価する
-
0読みたい
みんなからのレビュー
-
シャルシェ
10アイリスディーナとその兄であるユルゲン、そして本編では表と裏の両方で獰猛な強さを誇ったベアトリクスが学生時代のお話。柴犬とは思えないほどの平和な日々で、本編との落差からか頬が緩むシーンが多々ありました。ベアトリクスがこんなに可愛いとは……!しかし合間では家族環境からの少し重たい話があり、終盤ではやはりと言うかシュタージという言葉が出てきます。さすが東ドイツやで……。エピローグでは挿絵と共に「ああ、次巻からは平常運転なのかな……」と思わされました。挿絵も可愛くて良かったですね。次巻も楽しみです。 続きを読む…
ネタバレあり -
ラル
9まさかこの作品で頬が疲れるほどにやけることになろうとは。幼きアイリスもベア様も美しいではなく可愛いんですがw特にベア様p261は反則ですよw最終的な結末がわかっているだけに何を経てあの状態に辿り着いたのか、そしてあのとき二人に見えていたもので読者に見えていなかったものは何か、そしておそらくだがアイリスディーナ、ベアトリクスのそれぞれ一方とユルゲンしか知らなかった事情もあるのではないか、それらがこれから明かされるのだろう。終わりの始まりが、始まった。その「終わり」には…の意味もあるのかな。柴犬の原点がここに 続きを読む…
ネタバレあり -
ジェイド
8本編の11年前の東ドイツでアイリスディーナの兄ユルゲンが主人公な話。関係性とか謎色々あったけど本当にアイリス達の過去話やるとは。しかも単巻で終わらない!兄あんなキャラとは思わなかったけど、アイリスやベアトリクスとあんな関係だったんだ。本編とエピローグ的にこれから悲惨なことになりそうだけど。しかしBETA現れる前の時代だから冷戦やシュタージとかあっても随分と平和な。米ソが隠匿してただけで色々あったけれど。本編ほど続かないと思うけど何巻ぐらいまで続くんだろう。とりあえず、次巻アニメ始まる1月頃には出るかな? 続きを読む…
ネタバレあり -
ジャッキー
8アイリスディーナとベアトリクスが尊いよぉおお。内田先生ありがとおおおおおお。――待ちに待った因縁の二人の過去の話。柴犬本編から11年前、まだBETAの地球侵攻がなかったころ、兄弟で慎ましくも幸せに暮らしていたユルゲン達。彼らと『赤い貴族』の令嬢ベアトリクスとの出会いが描かれたまだ捻じれ切らない運命。約束された破滅へ向けて歩み始めてしまうことに過去編の悲しみを感じざるを得ないが続きも読みたい。彼らの間に何が起きて彼女らが道を違えてしまったか、絶望しかないのだとしても知りたい。ゲームの方も待ち遠しい。 続きを読む…
ネタバレあり -
とど黒とど太郎
6学生時代のベルンハルト兄妹とベアトリクスの交流を中心に話が進みます。前作では想像できない、家族との関係に悩み、異性と恋愛をするベアトリクスがとても「人間らしい」描き方で素直に共感できました。そして友人同士だったアイリスディーナと決別し、対BETAの統制国家を目指すまでの心の変化や経緯を描くこれからが気になります。本編を読後、彼女達が得たBETAの背部の急降下攻撃や操縦技術は、水泳の飛込競技から得たものでは…と考えてしまいました。あと真面目なエリートキャラだと思っていた兄ユルゲンが実は…と。続きは本編で。 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
-
レーベル
-
発売日2015/09/30
-
定価704円(本体640円+税)
-
ISBN9784047306936