あらすじ紹介
この世の事象はすべて、一つの体系で記された文字「世界言語」によって記されている。
人間を構成する“文字”を操作し、肉体の形を直接歪める能力を持つ被検体・語羅部鵬珠。“文字”の可視化を封印するメタグラムが解除された瞬間、彼女は無邪気で残酷な殺人鬼へと変貌した。鵬珠は世界言語研究の第一人者である阿万野教授を殺害し、“法務官”の指令に従って収容所を脱出するが……。
「沈黙の文字」を祖父に託されたという少年・虎風、神から言語で書き忘れられた女・ナノカ、そして異端の言語使用者・鵬珠。 彼らの宿命は混ざり合い、やがて世界は書き換えられる──。
みんなのデータ
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4読みたい
みんなからのレビュー
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徒花
259イマイチ。というのも、世界言語がある世界観の説明にあまりにも文章を割きすぎているため、もっと肝心な物語というものがないがしろにされている感があるため。たぶん、著者はプログラマーとかのバリバリ理系なのだろうけれど、とにかく頭でっかちな本だった。あと、この手の物語にありがちな「最初は無能だった主人公の少年がじつはすごいパワーを持っていた」という展開も、あまり工夫がない。続編もあるようだけど、もう読まなくてもいいかな。 続きを読む…
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θ(シータ)
52「こいつ、謝る気ないみたい。もういいよ、行こっか?」お、面白いけど…難しかったな〜。なんだろう、文中にある言葉が難しすぎであまり入り込めなかったのかな。それともただたんに自分の頭が悪いせいかも知れないけどwそういえば、読んでて思ったけどこれってラノベっぽく無いんだよね。人がバンバン死んでるしさ(もちろん、グロかった…)でも、そんな設定だからこそこんな作品が生まれたんだよね。でも、グロいのも程々にしてほしいなw途中途中にある挿絵も強烈だったけど最後の挿絵が一番強烈で圧倒されました。星3つ【⭐️⭐️⭐️】 続きを読む…
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中性色
30ふむ、面白いには面白いけどお互いに切った張ったのような書き換え的異能バトルかと思ったら、結構SFティックな作品。ライトノベルという媒体においては当然あるようなサービスシーン的なものもなく、ひたすら異質に固く、ひたすら異質に黒い何か。なんとなく相関ぐらいしか見えないけど、それこそこの物語を世界言語で表さないと見えてこないことが多い気がする。つまり何が言いたいかというと何も理解できなかったという。個人的には、姫晴が好み。 続きを読む…
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まりも
29川上稔が帯に書いてた通り読めたら勝ちですね。電撃文庫の拾い上げ作品という事ですが受賞しなかったのはある意味納得だわ。最初は設定の難解さと描写が下手なせいで読むのが苦痛でしたが中盤を超えた辺りから面白くなり最後まで突っ走ることが出来た。惜しい点も多く粗さもある作品ですがこの設定でこれだけ書けたのだから十分でしょう。次回作も期待してます。 続きを読む…
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あなほりふくろう
28なんでこれ電撃に投稿したの、完全にハヤカワJAだろ。真っ当な作りのSFサスペンスで、かなりの説明量にも拘わらず緊迫感を持ってグイグイ読ませる文章、ストーリー展開。創世記のバベルの塔と「言葉」から膨らませた上に更に色々盛り込んで、詰め込み過ぎかと思いきや上手いこと丸め込んで、この一作でお蔵入りには勿体ない世界設定。鵬珠の無垢である故の狂気はなかなかに凄惨で、人が簡単に壊れてく様は「おおう……(汗」。結末も納得できるものだったし、SF作品としてお勧めできる面白さでした。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2014/09/10
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定価693円(本体630円+税)
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ISBN9784048666954