【レビュー】『ライアー・ライアー』著者が放つ新作はほのぼの要素あり、熱い展開あり、ラブコメ成分ありな読み応え抜群の一冊に仕上がってます!

『謎解き勇者の精霊無双1』

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はMF文庫Jから4月25日に刊行される『謎解き勇者の精霊無双1 ~大図書館で本ばかり読んでいたら世界最強の勇者になりました~』です。みなさんの感想も聞かせてください!

『謎解き勇者の精霊無双1』より

いつか、図書館中の本を読んでやる! 幼き日の夢の一つでしたが、物量的にほぼ不可能…。しかし、それをやってのけてしまうのが主人公・カルムです! 王立図書館中の本をほぼ全て読みつくし、失われた古代文字まで理解していて、さすがは【知識】特化の《謎解き担当》って感心しきりでした!

けど、冒険者の間では【知識】技能は無用の長物なんです。残念…。基本、戦闘技能でダンジョンは攻略できるので、【知識】特化は意味をなしません。けど、この能力の真骨頂が生きるのが、隠された”裏”ダンジョン! それこそ【知識】特化でなければ入ることすらできないんですよ!

入ったら入ったで、即死トラップに謎解き等、ギミックが目白押し! 戦闘力の高い冒険者でも太刀打ちできません。けど、カルムは【知識】技能で、僅かな未来を先読みしたり手際よくギミックを解除していくから、超爽快! ただ能力を発動するだけでなく、それまでのカルムの読んだ書籍の知識を生かして解除していくから、リアリティがあって、読み応え抜群なんですよ! 対する謎も、”表”ダンジョンの違和感がフックになっていたりと仕掛けがすごく凝っている…! カルムが徐々に真相へと向かう場面では、納得感と満足感が一気に込み上げてきました!

そんな熱い展開の一方、ラブコメ要素もしっかり完備されています。特に大精霊・メアは、無邪気で天真爛漫で、言動の一つ一つが可愛いのなんのって! この作品の精霊は動物型で、もふもふの子たちといい、みんなマイナスイオンが出てるんですか? というくらい、ほのぼの要素に癒されちゃいます!

”裏”ダンジョンでの地に足付いた謎解きと、もふもふ要素を一石二鳥で堪能できました!

『謎解き勇者の精霊無双1』より

文:波樹葉音

ざっくり言うとこんな作品

1)即死ギミック満載の”裏”ダンジョン。主人公・カルムが無用だった【知識】技能を駆使して、ダンジョンの謎を解く様子にワクワク!

2)天真爛漫な大精霊・メア、ツンデレお嬢様・クロシェットや、カルムを見守る図書館司書・スクレ等々、可愛い女の子たちとのラブコメ展開にドキドキ!

3)ダンジョンを管理して、カルムの前に立ちはだかる精霊たちはふわっふわの動物型。撫でてとねだる様子に、癒されること間違いなし!

主要キャラ紹介

▼カルム
【知識】技能のみに特化しており、戦闘が必須の冒険者の中では無能と誹りを受ける。ただ、ギミックには桁外れの能力を持ち、隠された”裏”ダンジョン攻略へと邁進していく。

カルム

▼メア
【祓魔】の力を持つ大精霊。1000年前、勇者と共に魔王と対峙した。普段は幼い姿のこともあり、仲間たちに威厳ある大精霊だとすぐ信じてもらえず、困ることもしばしば。

メア

▼クロシェット
元貴族のツンデレ少女。家の汚名をそそぐべく、功績を上げようと奮闘中。強力な【炎魔法】の適性はありつつも、ダンジョンに潜ると制御がうまくいかないことに悩んでいる。

クロシェット

作品情報
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    謎解き勇者の精霊無双~大図書館で本ばかり読んでいたら世界最強の勇者になりました~ 1

    著者: 久追 遥希   イラスト: 緒方てい

    本好き=最強の勇者――大図書館から始まる謎解き×精霊ファンタジー!

    世界を書き換える「秘宝」による冒険者隆盛の世界――魔物を倒せない【知識】の技能特化のせいで無能(ブランク)と蔑まれる少年カルムは、ひたすら大図書館で本を読みふけっていた。だが、そんな彼が極める【知識】こそが、なんと「魔王」を倒す精霊との契約に繋がる「最強の勇者」の資格だった!
    「あなたの他に、適任なんていないんです」
    迷い込んだ図書迷宮を即攻略し、伝説の大精霊メアと契約したカルム。ここに、戦闘能力皆無ながら世界中の特級ダンジョン攻略を謎解きの力で無双する、前代未聞の勇者の神話が始まった!

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