【レビュー】国民的人気俳優の隠し子は、平穏には暮らせない!?　隠れイケメンと芸能科女子達との芸能学園ラブコメ！

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はスニーカー文庫から4月1日に刊行される『一般人の俺を芸能科女子達が逃がしてくれない件。』（著者：膳所々／イラスト：カット）です。みなさんの感想も聞かせてください！

アイドルや俳優など、人前に出て目立つタイプの人は、やはり一般人とは違うオーラみたいなものがあると思います。本作の主人公・蒼井優人もそう。いくら本人が隠そうとしても、オーラはにじみ出てしまうものなのです。

そして、類は友を呼ぶ。幼馴染のあかりはともかく、その友達の村井さんや、クラスメイトの相田さん、そして現役人気女優の凪咲と、彼は高校入学直後から、ちょっと変わった友達に囲まれてしまいました。やたらと女子が多いのは……やはりオーラのせいです、きっと。あと、イケメンだし。

特にあかりと凪咲は、マンションのお隣さん。こんな環境でラブコメ展開にならなかったら、そりゃあウソってものでしょう（笑）。心情的にも物理的にも彼らの距離は近くなり、そうなると難しくなるのが、秘密を守ること。凪咲は国民的人気俳優にして優人の父・北城裕也を尊敬していて、優人は彼の若い頃にそっくり。そのうえ、優人は演技の才能までも、父から受け継いでいたようで。もはや、言い逃れはできませんね。

芸能科でもない優人が、演技の試験で、凪咲に負けず劣らずの名演をしたことで、彼は一気に注目の的へ。彼の今後の日常も気になるところですが、もっと気になるのは優人、あかり、凪咲の関係です。

試験でより優人と親密になった凪咲がリードしていくのか、幼馴染特権を持つあかりが優勢なのか。いや実は、相田さんがダークホースになる可能性も？　……と、妄想していたら読了していました。ラブコメ好きには自信を持ってオススメできる一冊です！

文：瀧田伸也

ざっくり言うとこんな作品

１）有名人気俳優を父に持つ蒼井優人。しかし、その事実は秘密であり、彼自身も父のキャリアのため、周囲に目立たない生活を望んでいた。

２）高校の進学科に入学した優人だが、幼馴染のあかりや、隣に引っ越してきた凪咲など、彼の日常は芸能科の女子たちに彩られる。

３）優人は、演技の試験を受ける凪咲のパートナーを務めることに。実の父も審査員として見守る前で、彼の秘められた才能が開花する!?

主要キャラ紹介

左：堀田あかり（ほったあかり）
優人とは物心ついた時からの幼馴染。現在は芸能科に通いながらアイドルを目指している。
右：水瀬凪咲（みなせなぎさ）
幼少期から子役として活躍している現役女優。演技の面で北城裕也に憧れており……？

蒼井優人（あおいゆうと）
国民的人気俳優・北城裕也（ほくじょうゆうや）を父に持つが、平穏な暮らしを望む高校一年生。