【レビュー】平安京を思わせる世界を舞台にダークヒーローが超絶剣技を振るうだって!? その設定にもうやられちゃいます 

『剣の修羅 1』

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回は3月28日刊行の『剣の修羅 1』です。みなさんの感想も聞かせてください!


これはすごい。どこがすごいかというと、主人公がとてつもなくユニークなのだ。主人公・五十神秋継の前世は、剣で殺し合いがしたくてたまらない殺陣役者の老人という、とんでもない設定。そんな老人が転生した先は、妖(あやかし)が跋扈し、陰陽師が最強の存在となっている平安時代を模した映画の世界である。そんなところに悪徳貴族として転生、これで思う存分殺し合いができるとワクワクしている主人公なんて、かなりヤバいし危ない! 

『剣の修羅 1』より

主人公に戦いを挑んでくる敵たちも実に個性的だ。凄腕の武者がいるかと思えば、相手の臓物を食らおうとする老婆、長刀を巧みに操るのっぽの女といったキャラ立ちまくりの敵との死闘に大興奮! そして、剣では倒すことができないと言われる陰陽師との対決も見逃せない。何本もの奇怪な黒い手を伸ばして襲いかかってくる陰陽師の戦慄きわまる攻撃力。チートな剣の腕を誇る主人公ではあるが、敵たちもまったく侮れない。

まさに力と力、技と技のぶつかり合いに興奮を通り越して感動し、涙が出てくるほど。だって、剣の道をとことん極めようとするストイックな主人公の戦いぶりがカッコいいんだから仕方ない。義に反することが大嫌いな性格も自分にとって好感度が高い。悪の魅力がたっぷりな上に義を重んじるキャラだなんて、まさに最高で最強なヒーローの誕生を目の当たりにしてしまった……!

『剣の修羅 1』より

文:中島泰司

ざっくり言うとこんな作品

1)殺人剣を伝承した老人が転生した創作世界の平安時代で、剣技を極めるために強さを求め、血で血を洗うような剣劇作品。

2)妖が跋扈し、陰陽師が優れた存在として敬われ、肉弾戦(剣術・武術)が卑下される世界で主人公が現世で得たチート剣技をわからせていく。

3)主人公は破滅エンドありの貴族だが、最後の主役との戦いで華々しい死闘を迎えるために嬉々として剣技を磨いている。

主要キャラ紹介

▼五十神秋継(いそがみ あきつぐ)
殺陣の老人役者。長年、真剣での死闘を夢見るも叶わず映画撮影中に病で絶命。転生先が映画の世界で自分が黒幕の悪役と知り、喜々として主人公との最後に向けて剣を磨く。

五十神秋継

▼夷勢穂狛(いせほ はく)
都で随一の権力者の娘。先祖代々から神の呪いによって妖に身を捧げる短命の運命だったが秋継のおかげで呪縛から解放され、以来秋継の(押しかけ)許嫁として共に行動する。

夷勢穂狛

▼五十神葵(いそがみ あおい)
五十神の分家で、剣術を密かに継承していた家系の末裔の少女。先祖の剣を受け継ぎたい夢があったが秋継の才を見て心が折れてしまい、そこから行方不明になるが……?

作品情報
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    剣の修羅 異端陰陽師の剣撃譚 1

    著: 雨雲 ばいう   イラスト: 小俵 マリコ

    妖が蠢き陰陽師が戦う魔京にて 剣の修羅が斬る!

    現代で殺陣役者としてひとりの老人が鬱々と暮らしていた。
    老人が願うは死闘、しかしこの世にその思いを叶える強敵はいない。
    手の届かぬ夢に胸を焦がしたまま、老人は病で絶命してしまう。
    しかし、目を覚ますと彼は貴族陰陽師の子息になっていた。

    ここは最後に出演した、京に跋扈する魑魅魍魎と陰陽師が戦う映画の世界。
    自分はその悪役であることを知った老人は、
    「己のすべてをかけた死闘」を主人公と交えるべく、剣の修羅となる!

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