【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はMFブックスから3月24日に刊行される『新米魔女の異世界お気楽旅 ~異世界に落ちた元アラフォー社畜は魔女の弟子を名乗り第二の人生を謳歌する~1』です。みなさんの感想も聞かせてください!
異世界に迷いこんで以来、師匠の元で修行を続け、世界に五人しかいない魔女のひとりになったエリー。そんな彼女がひとり旅に出る……という物語です。彼女が旅に出ようと思い立ったのは、ほかの魔女のように「○○の魔女」といった称号を得るため。なんだかふわっとしてますが、それがいいんです。どこへ行くのも自由、何をするのも自由。気ままなひとり旅って、なんだか言葉の響きだけでもワクワクしてきますよね。

ずっと修行ばかりだった彼女にとって、異世界の街は初めての連続。ですが幸い、街の門番や宿屋の大将など、出会う人々にも恵まれたようでなによりです。最初は魔女であることを隠すつもりだったエリーも、ちょいちょい魔法で規格外なことをやらかしたりして(笑)、あっという間に街での暮らしに馴染んでいきました。このあたりは、彼女の奔放さや人当たりの良さのなせる業でしょうか。初対面の人にはどうしても一歩引いてしまう自分としては、ちょっと憧れる部分でもあります。しかも彼女、見かけによらず、実は戦闘面でも超優秀。高位の冒険者でも苦戦しそうなモンスターでも、ひとりで討伐してしまう最強ぶり。こんな彼女ならおそらく、どこへ行っても楽しく暮らせるんじゃないでしょうか。

――そう、エリーの旅は、まだ始まったばかり。仲良くなった街の人々とも、やがて別れの時は来るのです。少々名残惜しくもありますが、次はどんな街で、どんな出会いが待っているのか。そんな期待も大きいわけで。自由だからこそ、気楽に楽しめるエリーの旅。世界観にひたれて先も気になる、素敵な一冊でした。
文:瀧田伸也
ざっくり言うとこんな作品
1)異世界に転移し、師匠の弟子となって三百年。立派な魔女となったエリーは、自分らしい称号を得ようと、自由気ままな旅に出る。
2)訪れた街での出来事は、エリーにとって初めてのことばかり。そこに住む多くの人々と関わり、出会いと別れを経験していく。
3)日々の生活に便利な魔法や、錬金術などの知識も豊富なエリー。いざという時には凶悪なモンスターも簡単に狩れるほど、実は最強!?
主要キャラ紹介
▼エリー
本名は伊能英莉。迷いこんだ異世界の森で出会った師匠に弟子入りし、魔女となった。元はアラフォーOLだが、今は不老の身体となり、見た目も十七歳ほどの少女に若返っている。

▼ニーナ
エリーがダーナの街で滞在している、宿屋の大将のひとり娘。魔力が見える目を持っており、声を失った母を治したいという思いから、エリーに錬金術を教えてもらうことに。

▼アーヴル
ダーナの街で、ギルドマスターを務めているエルフ。エリーとは同じ師匠に師事した間柄で、彼のほうが弟弟子にあたる。エリーが旅に出た理由を聞き、少々呆れている様子。

▼ケンヤ
ダーナの街の前領主。エリーと同程度の時代の日本からの転生者で、不老でもある。街の図書館に日本語の日記を置き、いつか似た境遇の人物が現れるのを楽しみにしていた。

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新米魔女の異世界お気楽旅 異世界に落ちた元アラフォー社畜は魔女の弟子を名乗り第二の人生を謳歌する 1
著者: 三毛猫みゃー イラスト: ハレのちハレタ
魔女の弟子、自由気ままな旅をはじめます!
ブラックな制作会社で働いていた伊能英莉は、気がつけば異世界に転生し「魔の森」に迷い込んでいた。森に住む”願いの魔女”に拾われて弟子になったが、それから300年がすぎて、英莉はエリーと名乗り師匠のもとから旅立つことに。人間の世界で何かを”成し”、師匠のように魔女の称号を得るため――大半は異世界の風景や食べ物を楽しむため、エリーは初めて魔の森の外に飛び出す!
師匠の使い魔・ホクトとともに最初にたどり着いたのはダーナの街。優しい人々と出会ったり、初めての可愛い弟子ができたり、旧知のエルフ・アーヴルと再会したり。錬金術に薬学、様々な技術を携えた不老のエリーが人々と交流した先で感じるものとは。しかし街には不穏なスタンピードの気配が迫っていて……?
今、お気楽魔女の果てなき旅が始まる。