【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回は3月28日刊行の『クリスティーネ先生の次回作にご期待ください!』です。みなさんの感想も聞かせてください!
最近はメールやSNSばかりで、手紙なんか書かないし、もらうこともないが、本作を読んで手紙の良さを思い出した。というのも、この物語に登場する騎士レオナルドがすごい手紙を受け取るのだ。どこがすごいかというと、その書き出しが『犯人はこの中にいる!』。家に決められた顔も知らない婚約者クリスティーネが送ってくる手紙はなんと「物語」になっていたのだ!
物語風ではない。完全に物語。それもすこぶる面白いミステリーで、タイトルが「探偵王子マックイーンの事件簿」。なぜ王子? なぜ探偵? と突っ込みながらもレオナルドは物語に引き込まれていく。こちらも引き込まれていく。

そう、クリスティーネは物語を書く才能にあふれた美少女だったのだ。物語を読むのが大好きな自分としても、こんな婚約者がいたら、手紙が来るのが楽しくて仕方なくなりそう。
だからレオナルドの気持ちがよくわかる。彼はクリスティーネが書く物語の続きが早く読みたくて、もともと興味のなかった彼女に急接近! 書き慣れない手紙など書いて、続きを催促するレオナルドの様子には共感しかない!
そうこうして「物語」がキューピットの役割を果たし、クリスティーネとレオナルドは互いに惹かれ合っていく。親が決めた許嫁だからではなく、本当の意味で婚約者同士に!
──と思いきや、どこか天然なクリスティーネと無愛想な性格のレオナルドの恋路はもどかしいというかじれったいというか……でも、だからこそ胸がキュンとしてきてたまらない!

ラブコメの形を取ってはいるけれど、物語の中に物語がある「劇中劇」の面白さにも夢中になったし大満足の一冊だ!
文:中島泰司
ざっくり言うとこんな作品
1)ヒロインから送られる手紙がミステリーやラブロマンス! 手紙そのものが面白すぎる!
2)手紙を受け取る婚約者は超無愛想なイケメン騎士。その彼がヒロインの書く物語に思わず夢中になって意外な展開に突き進む!
3)ヒロインのクリスティーネも婚約者のレオナルドも恋愛に不器用で、もどかしいけど、とても愛おしく、二人の幸せを応援したくなる!
主要キャラ紹介
▼クリスティーネ
物語の才能にあふれた貴族の美少女。いくら手紙を出しても返事を寄こさない許嫁のレオナルドにならばと「物語」を書いて送る。どんなことでも物語を書くことに結びつける性格だが……。

▼レオナルド
クリスティーネの婚約者。物を書くことは女々しいと思っているが、クリスティーネの書く物語の続きが気になるあまり、ヒロイン曰く脅迫状かダイイングメッセージのような手紙を送って催促するほどに。

▼アンナ
クリスティーネの友人。有力な商家の娘で、クリスティーネが書いた物語を本として出版するため奔走する。クリスティーネとレオナルドの仲を生温かく見守っているけれど……。

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クリスティーネ先生の次回作にご期待ください!
著: 岡崎マサムネ 画: くろでこ
「俺が好きなのはお前の書く物語だけだ」文通から始まるすれ違いラブコメ!
一度も会ったことのない婚約者に手紙を書くものの、全く返事がもらえないクリスティーネ。
「どうせ読まれないのなら、私の好きな空想を便箋いっぱいに書き綴ってしまいましょう!」
と、小説を送り付けることに!
最初は手紙を無視していた婚約者のレオナルドだったが、いつしかクリスティーネの小説に夢中になり、続きが読みたくて押しかけてくるまでに!
だけどクリスティーネはスランプで!?
天然物書き令嬢×不器用カタブツ騎士
文通から始まるすれ違いラブコメディ!