【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はカドカワBOOKSから3月10日に刊行された『二度目の人生は「ぐーたらライフ」で。 ~働きたくないので、今のうちに魔法で開拓しておきます~』(著者:開会パンダ/イラスト:桧野ひなこ)です。みなさんの感想も聞かせてください!
主人公のリックは元社畜の転生者。どうせなら、ほどほどの豊かさで死ぬまでぐーたら暮らしたい! そう思ったリックは、成人後”ほどほど”に生きられるよう奮闘していくのだ。
貴族の子供に転生する際、そのために神様にいろいろ魔力の追加サービスをしてもらったのに、転生した先が食べるものにも困るほど貧乏だったのは大誤算。与えられた魔法の力で作物を育て水も出してと大忙しの毎日で、とてもぐーたらなんてしてられない。

でも、落ち込まないで将来ぐーたらするために今の暮らしを良くしようと頑張っているリックを見るのは結構楽しい。味気ない料理を美味しくしようとしたり、甜菜から砂糖を採って甘いお菓子を作ってみたりと、前世の知識を使って家族や周りを幸せにしていく姿に、騎士とか英雄とかにはないカッコ良さを感じてしまう。
傭兵として大活躍して男爵に取り立てられた父親が、貴族たちの一部から疎まれているのが気になるところ。リックが領地をぐんぐんと豊かにしてしまったら、あれこれ難癖をつけてくるに違いない。そうなった時にリックの平穏な日々が崩れて大騒動に巻き込まれてしまうかも。父親といっしょに国王に会いに行くというこの後の展開が、リックの人生にどんな影響をもたらすのかが気になってしまう。
そこはハイエルフを脅かすように薬草を作ってもらったり、ドワーフに武器ではなくフライパンとか日常の道具を作ってもらったりするようなリックの策士ぶりが発揮され、貴族たちをうまくあしらって、念願のぐーたらライフを手に入れるんだと思いたい。運命の女性なんかとの出会もあるのかな。そんな想像も浮かんでくるけれど、まずは始まったばかりの転生からの成り上がらない系ファンタジーを楽しもう!
文:タニグチリウイチ
ざっくり言うとこんな作品
1)万能な魔法使いに成長した主人公が、何もない貧乏領地を開拓! すべては将来ぐーたら暮らすために……。
2)かつて国を救った英雄とその血を引く家族たちとの、騒がしくもほのぼのとした日常。
3)王都の商人や1万年以上生きたハイエルフ、鍛冶に長けたドワーフ……錚々たる取引相手にも優位に立ち回る!
主要キャラ紹介
リック
元社畜の転生者。将来引きこもってぐーたら暮らせるよう奮闘中。

アリア
リックの姉。卓越した剣の才能の持ち主だが、すぐ手が出る。

サミィ
リックの二つ上の姉。人の好い性格で女性からの人気が高い。

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二度目の人生は「ぐーたらライフ」で。 働きたくないので、今のうちに魔法で開拓しておきます
著者: 開会パンダ イラスト: 桧野ひなこ
貧乏貴族の末息子ですが、鍛え上げた魔法で「ほどほど」な幸せ目指します!
元社畜な転生者リックの夢は、何もせずぐーたら暮らすこと。しかし、転生する時にちょっと妥協したせいで、草木も生えない過酷な辺境の貧乏領主一家に生まれてしまった!?
仕方がないので0歳から魔法の猛特訓をしたら最強クラスの魔法使いに成長!
でも、地位や名誉には全く興味なし。魔法で栄養を注ぎ込んで荒野を麦畑に変え、貴重な砂糖を大量に精製、着火や冷房の魔道具を作ってみたりーー将来この地でぐーたら暮らしていくためのほのぼの領地経営、開幕!