【レビュー】家の裏でマンボウが死んでるP渾身の小説がついに完成です! ヒロインがとっても愛くるしく仕上がってます

『好奇心100 & 警戒心0。 この子はペンギンですか?』

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はMF文庫Jから2月25日に刊行される『好奇心100 & 警戒心0。 この子はペンギンですか?』です。

本作はこれまで数々の楽曲を生み出してきた「家の裏でマンボウが死んでるP」のタカハシヨウさんが執筆。ヒロインのテーマソングも絶賛公開中なので要チェックですよ!


疲れているときなど、気がつくとかわいい動物の動画を検索しては延々と眺めていることがあります。小動物のキュートな動画もよいけど、大型と小型のサイズ違いが微笑ましくじゃれあっている姿の癒し効果はまた格別。私たちは獰猛そうな大型動物がみせる意外なギャップに弱いのです。だからこそ、本当は心優しいシャチこと仁野と、好奇心旺盛なペンギンこと吟、“捕食者と被食者コンビ”のやり取りにぐっと心を掴まれました。

『好奇心100 & 警戒心0。 この子はペンギンですか?』より

ちょっとした行き違いで学校中から恐れられてしまい、誤解を解くきっかけもないまま、孤独な高校生活を送る仁野。少しでも他の人を怖がらせないよう、見えないところで気を使いながら日々を過ごしています。そんな理不尽な環境のなかでただ一人、仁野の優しさに触れて彼の言葉を信じ、助けたいと手を差し伸べてくれたのが吟なのです。仁野が心の奥底に隠していた辛さを吐き出し、吟の言葉が彼の心を救う。仁野が本音を吐露する場面は物語の中で一番気持ちが高ぶったシーンでした。

『好奇心100 & 警戒心0。 この子はペンギンですか?』より

作中で何よりも印象に残ったのが、愛嬌たっぷりで少々危なっかしい、ヒロイン吟のキュートなキャラクターです。吟がとにかくかわいいんです。警戒心がなさすぎるゆえの距離感の近さや、好奇心旺盛で突っ走ってしまうところなど、くるくると変わる愛らしい表情がたまりません。これまで自分を卑下していた仁野が、何事にも前向きな吟に感化されて、少しずつクラスの中に溶け込んでいく姿にもぜひ注目してください。

文:嵯峨景子

吟のテーマソング公開中!

ざっくり言うとこんな作品

1)家の裏でマンボウが死んでるPが贈る新作ラブコメ。独特のユーモアセンスが光る物語とユニークなキャラたちの掛け合いが楽しい!

2)好奇心旺盛で、危なっかしいペンギンみたいな吟がとにかくかわいい。人懐っこい性格と小動物のような愛くるしさから目が離せなくなる。

3)高校生の恋や友情が詰まった学園青春小説としての魅力も満載! ほのぼのテイストの中に描かれる、思春期の切実な葛藤に共感!

主要キャラ紹介

『好奇心100 & 警戒心0。 この子はペンギンですか?』より

▼羽柴吟(はしば うた)/左
北海道から来た転校生。好奇心旺盛で警戒心が皆無、小柄でかわいい女の子。悪い男に騙されかけていたのを仁野に助けられ、異様な人懐っこさで距離を詰めてくるが……。

▼仁野鋭(じんの えい)/右
好きな女の子のミスを庇ったために危険人物だと勘違いされ、「残忍な魚殺し・シャチ」の異名をつけられた。学校中から恐れられて孤立しているが本当は心優しい少年。

作品情報
    • 試し読み
    • BookWalkerで購入する

    好奇心100&警戒心0。 この子はペンギンですか?

    著者: タカハシヨウ   イラスト: 楠ハルイ

    家の裏でマンボウが死んでるPが贈るペンギンとシャチのほのぼのラブコメ!

    仁野鋭は無人の教室で熱帯魚が死んでいるのを発見する。
    好きな子のミスが原因だと悟った仁野は、チゲスープで水を汚すことで罪を肩代わりした。
    だがその赤さから凶器は血だと誤解され、猟奇殺魚鬼・シャチとして学校中から恐れられてしまう。
    孤独な彼が出会ったのは、好奇心100・警戒心0のペンギンみたいな転校生、羽柴吟!
    吟は仁野にグイグイ接近し、本当は仁野が心優しい人間だと信じてくれた。
    さらに、仁野がペンギン(吟)に優しくするだけで、シャチらしくない、と彼の誤解が解けていく現象が発生……!

    2人はただ一緒に楽しく過ごす姿を周囲に見せつけていく、名付けて「ペンギンとシャチは仲良し計画」を開始する!

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