【レビュー】『俺を好きなのはお前だけかよ』の駱駝が贈る最新作は、新時代を築くアグレッシブな脇役ラブコメ!

主人公の幼馴染が、脇役の俺にグイグイくる

【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回は1月10日に刊行される『主人公の幼馴染が、脇役の俺にグイグイくる』です。みなさんの感想も聞かせてください!


正直、タイトルだけ見た時は、日常系のラブコメなのかな~と思ってました。でもそんな予感を気持ちいいぐらいに裏切られましたよ!

ラブコメ主人公は良くも悪くも周囲に影響を与えがち。その「悪くも」の部分に巻き込まれて家族崩壊の憂き目にあい、ついには死に至った不憫な脇役が和希なのだ。二回目の人生こそ家族を守ろうとする和希に、ラブコメというワードから感じる甘酸っぱさは皆無。そんな激重展開の中でも、自分の恨みを晴らすことよりも家族の平穏を取り戻すために決意を固める和希の漢気にがっちり心を掴まれました! 和希はファミリーコンプレックス、略してファミコンなんておどけるけれど、思わず敬意を抱かずにはいられなかった。

しかし家族を守る決意をしたのも束の間、なんと和希は命に告白されてしまう! しかも学校一のクール美人だと思っていた命はストーk……いや本人曰くアグレッシブな努力家で、バイト先や家まで押し掛けてくるものだからたまらない。和希にべったりの癖つよヒロインとのイチャイチャはうれしいんだけど、命は照人の思い人。もし関係が照人やヒロインたちの目につくことがあれば再び破滅するのでは……という緊張感に、恋愛とは別の意味でもドキドキが止まらない!

『主人公の幼馴染が、脇役の俺にグイグイくる』より

かくして絶望の未来を回避するため立ち回る和希は、やがて照人とヒロインたちの秘密を知ることになるのだが……ここから先は「えええ、いやまじで!?」という驚愕の連続にページをめくる手が止まらない! 二転三転する展開に、鋭い切れ味洞察力と機転で立ち向かう和希の活躍と、結末までの伏線回収に、本作ならではのスリルと興奮を味わえる一冊でした!

文:犬伏 空

ざっくり言うとこんな作品

・『俺を好きなのはお前だけかよ』の駱駝が贈る最新作!

・モブ主人公だと侮るなかれ、新時代を築くアグレッシブな脇役ラブコメ!

・これぞ駱駝!駱駝節満載の先を読ませない二転三転四転の逆転劇に息をのむ。

主要キャラ紹介

氷高 命(ひだか・みこと)
その美貌と、誰にも心を開かず近づくもの全員に冷淡な態度で接することから、クラスでは『氷の女帝』と呼ばれている少女……だったのだが?

氷高 命(ひだか・みこと)


石井和希(いしい・かずき)
本作の主人公。
文字通りラブコメに殺された後、回帰して奇跡的に二度目の人生を手に入れる。家族を守るため、徹底的にラブコメを回避しようと奔走……していたはずが?

石井和希(いしい・かずき)


天田照人(あまだ・てるひと)
氷高 命の幼馴染。
パッとしないのになぜだか美少女達からモテまくる、ラブコメ主人公のような男。クソがつくくらいの良い奴で、彼のラブコメに巻き込まれて和希は一度目の人生で死に至る。

天田照人(あまだ・てるひと)

作品情報
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    主人公の幼馴染が、脇役の俺にグイグイくる

    著者: 駱駝   イラスト: こむぴ

    お前が好きなのは俺じゃないだろ!? 駱駝新作、脇役ラブコメ復讐譚が開幕

     うちの高校にはラブコメ主人公のような奴がいる。パッとしないのに、なぜだか美少女からモテまくるとんでもない男だ。
     そんな男のラブコメに、俺は殺された。やってもいない罪を裁かれ、全てを失い、自ら命を断ったんだ。――だけど、奇跡が起きた。気がつけば俺は二年前の、高校一年の入学式の朝に戻っていた。
     奇跡的に得られた二度目の人生、今度こそラブコメには――。
    「石井和希君、愛しています。結婚しましょう」
     なんで!? 主人公の幼馴染かつド本命の女、氷高命が俺に告白を!!?? クラスでは『氷の女帝』なのに、なぜか俺にだけはグイグイきて……!
     ちょっと待て、お前が好きなのは俺じゃないだろ!?

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