「古典の日」記念! 20世紀に誕生した名作ライトノベル5選

『セイバーマリオネットJ SMガールズ 1 これが噂の乙女回路』

11月1日は「古典の日」だそうです。かの『源氏物語』が紫式部の日記に登場してから1000年経ったことを記念し、2008年に制定されたとのこと。

ところで古典というと〈古くて読みづらい本〉なんて印象も持っている人もいるかもしれませんね。でも、実はいまも忘れられることなく、評価され続けている〈名作中の名作〉ともいえます。

ということで、20世紀に発売された作品のうち、現在電子書籍でも読める作品のなかから、独断と偏見でライトノベルにおける「古典」、すなわち名作中の名作5選をお届けいたします。


メディアミックスで当時の界隈を席巻!(1995年刊行開始)

『セイバーマリオネットJ SMガールズ 1 これが噂の乙女回路』

『SMガールズ セイバーマリオネットJ1 これが噂の乙女回路』
著者:あかほりさとる  イラスト:ことぶきつかさ

★こんな作品!
マリオネットと呼ばれる女性型アンドロイドとの恋や戦いを描いた痛快ストーリー。1990年代中頃にコミックやラジオドラマ、アニメ等、たくさんのメディアミックスが行われ、90年代を代表する人気作の一つです。

作品紹介
「小樽、大スキ~ィィィッ!!」〈ジャポネス歴史資料館〉の地下で冷凍カプセルで眠っていた女のコ、ライム。彼女は人間ではなく、この男だけの惑星テラツーで女性の変わりに作られた存在「マリオネット」だった。普通のマリオネットにはついていない「乙女回路」を装備したライムは、普通の女のコのように泣いたり笑ったり、時には怒ったり。小樽がそんな幸福(?)を味わっている時、隣国ゲルマニアが国境を越え、ジャポネスに攻め込んできた。世界征服をくわだてるゲルマニアの独裁者ファウストの野望を砕け小樽! そしてライム! 疾風の作家、あかほりさとるが描く、禁断の愛の姿! 怒涛の登場!!


もはやライトノベルの枠を超えた不朽の名作(2000年刊行開始)

『キノの旅 the Beautiful World』

『キノの旅 the Beautiful World』
著者:時雨沢恵一  イラスト:黒星紅白

★こんな作品!
小さな文庫本のなかにこんなにも豊かな世界が広がっているんだと、思わず感激してしまう物語が詰まっています。いまなお熱烈なファンが多い作品です。

作品紹介
「キノはどうして旅を続けているの?」「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか? ものすごく汚い人間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ……でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」───短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。今までにない新感覚ノベルが登場!


シリーズの完結はなんと2020年!(1994年刊行開始)

『新フォーチュン・クエスト 1 白い竜の飛来した街(改定版)』

『新フォーチュン・クエスト 1 白い竜の飛来した街(改定版)』
著者:深沢美潮 イラスト:迎夏生

★こんな作品!
RPGエッセンスたっぷりのファンタジー作品。RPGの職業といえば戦士や僧侶、魔法使いなどが一般的だった当時、主人公の「マッパー」という職業が新鮮でした。

作品紹介
こんにちは! 私は16歳の冒険者、パステル。 職業は、マッパー兼詩人。わたしたちのクエストの記録係も担当している。
 わたしたちのパーティは6人と1匹。戦士のクレイ、盗賊のトラップ、エルフのルーミィ、博学のキットン、巨人族のノル、そして、ホワイトドラゴンのシロちゃんとわたし。冒険者としてのレベルはまだみんな低いけど、けっこうがんばってるんだよ。 でも、たまにはのんびりしようよ、とひさしぶりに帰郷したら、思いもかけない事件にまきこまれちゃって……。
 RPGエッセンス満載のわくわくどきどきファンタジー、期待のセカンドステージスタートっ!!


今年から続編の刊行も始まりました(1998年刊行開始)

『フルメタル・パニック! 1 戦うボーイ・ミーツ・ガール』

『フルメタル・パニック! 1 戦うボーイ・ミーツ・ガール』
著者:賀東招二  イラスト:四季童子

★こんな作品!
学園生活に守るべき美少女に巨大ロボット……。萌えならぬ燃え要素てんこ盛り。まさにライトノベルの金字塔にふさわしい名作です。

作品紹介
都立陣代高校に通う女子高生・千鳥かなめの平和な日常は、たったひとりの転校生の訪れとともに幕を下ろした。
うなる弾丸、飛び散る薬莢、鞄にギッチリ銃器類。出てくる言葉は「キケンだ。ふせろっ!」。
転校生の名は相良宗介──彼の辞書に“平和”の文字はない。だがしかし! 戦争オタクの大ボケ野郎とは仮の姿。
彼こそ……世界最強の秘密軍事組織〈ミスリル〉から派遣されてきたエリート兵士だったのだ!
巨大スケールで描かれる、SFアクション・コメディ、堂々見参!!


なんと80年代からのエントリー!(1989年刊行開始)

『無責任艦長タイラー』

『宇宙一の無責任男シリーズ1 無責任艦長タイラー』
著者:吉岡平

★こんな作品!
「楽をしたいから」と軍隊に入った男が奇抜な作戦と持ち合わせた強運でどんどん出世を重ねていくスペース・オペラ。一説によると初めてのアニメ化されたライトノベルとか。

作品紹介
コツコツやる奴ァ、ゴクローさんってか!?―ジャスティ・ウエキ・タイラーは軍隊一お世辞上手なお調子者。上官のタイコ持ちしか能がないとみられているタイラーだが、奇抜な作戦と想像を絶する(!?)幸運とでトントン拍子に出世して、今や最新鋭宇宙戦艦の艦長なのだ。今日も今日とて副官以下の心配と不信の眼をよそに、ハナ歌まじりで航海中。だが、敵ラアルゴン帝国の通信衛星と遭遇して…。新鋭吉岡平書き下ろしのユーモア・スペース・オペラの登場だ。 ※本作品は電子書籍化にあたりイラストを収録しておりません。

◇ ◇ ◇
 
気になる作品はありましたか? いずれも多くの若者をワクワクドキドキさせてきた名作ばかりです。

「古典の日」をきっかけに、みなさんとこれらの作品との間に縁が生まれたらうれしい限りです!

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