【新作ラノベ先読み感想文レビュー】
今回はMF文庫Jから8月23日に刊行される『ソフィア、君は死んでいないのか?~魔法研究を引退した俺は、北欧王女の婚約者と学園生活を楽しむ・・・・・・はずだった~』です。みなさんの感想も聞かせてください!
幼馴染ヒロインって最高ですよね。家族のように気心の知れた関係の遠慮の無さ。思い出も秘密もいっぱいあって、相手の良いところも悪いところも知りつくして、ときには意地を張ったり、喧嘩もするけれど、いつの間にか仲直りしてずっと付き合いが続いている。これで幼い頃に結婚の約束とかしていたら完璧でしょう。
そんな理想の幼馴染キャラのソフィアが物語冒頭で死んでしまった! と思いきや陽太の部屋に突然現れて…。魔法がある世界だから死者が復活したり、幽霊が喋るのかと思いましたが、そういうわけでもなさそう。それじゃあどうやって? という読者の疑問を置き去りに、大好きな恋人と学園生活を過ごせるなら何だって構わないとイチャイチャな同棲生活を始めるバカップルに身悶えしてしまうんですよ。
っていうか、ソフィアだけでも羨ましいのに、リサだったり、飛沙だったり、幼馴染ヒロインが多すぎますよ! 幼い頃に陽太はどれだけフラグを立てているんですか。どこが恋愛の最弱キャラですか、恋愛の神童じゃないですか。恋人とそっくりな双子の妹も可愛いし、昔は男の子だと思っていたけど実は女の子だったとか、そういうシチュエーションも大好物ですね!
モテモテの陽太にヤキモチを焼いてイタズラを仕掛けて気を引くソフィアがいじらしい。可愛い女の子に誘われてもソフィア一筋を貫く陽太も一途でいいですね。推せる! このカップルは推せますよ。
学内でもバトルでも、お互いしか目に入らず二人の世界を作ってしまうバカップル無双が痛快です。いつまでもお幸せにイチャついてて欲しいのだけれど、果たしてソフィアは本当に死んだのか? 真相が気になります!
文:愛咲優詩
ざっくり言うとこんな作品
1)神童の魔法研究者だった少年・火神陽太が研究を引退して魔法学園に通うお話
2)陽太は、幼なじみで婚約者でフィンランド王国王女のソフィアと学園都市で同棲を始める
3)バトルに青春にラブコメありかと思いきやそれだけではなく、ソフィアの存在には秘密があって……?
主要キャラ紹介
▼火神陽太(ひかみ ようた)
日本の名家火神の子息。幼い頃より『神童』と呼ばれる研究者。恋愛は最弱級。研究を辞めて許嫁ソフィアと魔法学園に入学した。
▼ソフィア・ラヴィーニ
フィンランド王国の第四王女。五ヶ国語を操る天才。外面は完璧な美少女だが陽太の前では気まぐれでイタズラ好きの本性を見せる
▼リサ・ラヴィーニ
ソフィアの双子の妹。同年代の中では十分に優秀だが、周囲と隔絶した姉の才能に劣等感を抱いている。昔から陽太のことが好き
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ソフィア、君は死んでいないのか?~魔法研究を引退した俺は、北欧王女の婚約者と学園生活を楽しむ・・・・・・はずだった~
著者: 風深 模杳 イラスト: Noyu
「いつか世界中を旅して回りたいの。君と二人で」
フィンランド王国第四王女・ソフィア、それが魔法研究者だった俺・火神陽太の婚約者だ。
とある理由で幼い頃から大人に交じって研究生活を送っていた俺たちには『魔法学園に通いながら普通の青春を謳歌する』という夢があった。
15歳になって研究者を引退し、明日から彼女との学園都市で同棲生活が始まるはずの入学式当日――海難事故で彼女が死んだとの報が届く。
それから……どうやって彼女の死体を確認したかはもう覚えていない。
次の記憶はいつの間にか帰っていた二人で暮らすはずの新居、ぼやけた視界に幻が揺らめく。
これは夢なのか……
目に映るのは世界で一番大切な笑顔。
――なぁ、ソフィア。君は死んでいないのか?