【レビュー】可愛い元勇者嫁とイチャイチャしながら世界中を旅します。羨ましすぎでしょ!
【新作ラノベ先読み感想文レビュー】今回はMFブックスから6月25日に刊行される『勇者な嫁と、村人な俺。~俺のことが好きすぎる最強嫁と宿屋を経営しながら気ままに世界中を旅する話~』です。みなさんの感想も聞かせてください!
勇者が魔王を倒した後の話が昨今話題である。例えば『葬送のフリーレン』に『誰が勇者を殺したか』。魔王を倒すという目標を達成した後、主人公たちは何をするのか?
その面白さに、我々がファンタジーものとして楽しみにしているお約束をミックスさせ——といういかにも、な状況説明をしつつではありますが、そんな世界観の『勇者な嫁と、村人な俺。』、その魅力といえば主人公夫婦のイチャラブっぷりに他ありません。
とにかくイチャラブ。人の目を気にせずラブラブ。それにはドラゴンも辟易とするほどで……。
途中で魔王討伐の旅に出たとはいえ、新婚といって差し支えのないラブラブ夫婦。筆者も新婚の身ではありながら、流石に公衆の面前ではイチャイチャできません。そこをやってのける、二人はすごい……(公衆の面前でいちゃつきたいというわけではありませんが)。
普段ならラノベは主人公かヒロインに感情移入をしながら読むものですが、本作に関しては「もうノロケは俺のいないところでやってくれよ!」と言い始めるモブキャラクターの方に感情移入をしながら読んでおりました。
でも、人のノロケっぷりって、ちょっと楽しみなところもありませんか? みんな人の色恋沙汰って好きじゃないですか? そんな気分で覗いてみたくなるのが本作なのです。
補足をすると、もちろんファンタジーもので勇者が出てくるのですから、バトル要素もあります。魔法も発動します。ギルドとのいざこざのようなラノベあるあるも描かれます。でも、そんな物語の軸となっているのは、とにかくお互いを想い合う夫婦の愛情という具合。
……ところで、第2巻以降はやっぱり、どんどんイチャラブっぷりも加速するんですか? え、ここからさらに?
文:太田祥暉
ざっくり言うとこんな作品
1)レオニードとネノフィラーは互いを愛し合うラブラブ夫婦。人目をはばからずいちゃいちゃすることも……?
2)港町、火山、ダンジョンなど、人間のいるいないにかかわらず、気の向くままに世界中の様々な場所で宿屋を経営!
3)王子さまから多くの一般市民まで、各地で人々と交流し、受け入れられていく主人公たち。温かな世界観にも注目です
主要キャラ紹介
宿屋レアノシアの接客担当。歴代最強の勇者でレオニードの嫁。魔王討伐後にレオニードのもとへ帰還し、共に宿屋を営む。
宿屋レアノシアの接客担当。天真爛漫でピュアな性格。レオニードとネノフィラーの幼馴染で、弟分のドラゴン。人化して宿屋を手伝う。
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勇者な嫁と、村人な俺。 俺のことが好きすぎる最強嫁と宿屋を経営しながら気ままに世界中を旅する話 1
著者: 池中 織奈 イラスト: しあびす
結ばれた二人と、魔王討伐後の世界。――これは、二つの”その後”の物語。
勇者ネノフィラー。まだ十六歳の少女ながら、たった半年で魔王を討伐し、その手腕から「歴代最強」との呼び声が高い。そんな彼女に勇者パーティーの男たちを始め、多くの人々が夢中らしい。
だが、そんな勇者ネノフィラーは、ただの村人レオニードの嫁である――。
これは、美しき勇者ネノフィラー(歴代最強)と、その幼馴染でただの村人のレオニード(時空魔法の使い手)、そして同じく彼らの幼馴染でちょっとやんちゃなドラゴンのメルセディス(美少年)が、魔王討伐後の平和な世界で、自由気ままに、様々な場所で「移動式の宿屋」を営む物語――。
「やっぱり俺のお嫁さん、可愛すぎない?」「レオ、かっこいい。流石、私の旦那」「レオ様もネノ様も、隙あらばいちゃつこうとするのやめてよ!」
宿屋レアノシアの料理担当。ただの村人でネノフィラーの旦那。時空魔法で宿屋ごと収納して持ち運ぶ。時空魔法ではネノフィラーをも凌ぐ。