【パートナーのおすすめレビュー】富士見L文庫『邪祓師の腹痛さん』〈2024年6月新刊〉
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邪祓師の腹痛さん
著者:深川我無 イラスト:THORES柴本
レーベル:富士見L文庫
発売日:2024年6月14日
邪悪はコレミヨガシに踊る
霊障による腹痛に苛む「腹痛さん」こと邪祓師の卜部と、その助手かなめ。
二人が待つ心霊解決センターには、他所で匙を投げられた陰湿で難解な依頼が日々持ち込まれる。
離婚調停中の妻の霊に悩むサラリーマン、勤務先のプールで体内に何かを孕んでしまったスイミングスクール講師、奇怪な因習を抱える老舗旅館。
深い人間の業と欲、そこに渦巻く邪悪なモノを祓うため、卜部とかなめは深淵へと突き進む。
死角なきホラーエンタメ小説、ここに開幕!
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
綴野つむぎの
おすすめコメント
おすすめコメント
本作の見どころは怪異のみならず食事シーンも注目です!
卜部さんとかなめさんが向き合う怪異は、どれもおどろおどろしいものばかり。
ちぎれた指が床一面を這い回り、壁からは血の雫が溢れ……。身の毛がよだつ光景の中、頭がかち割られた幽霊に、かなめさんが覗き込まれる瞬間には肝が冷えてしまいました…! プールの中の怪異による鳴き声も聴覚を刺激するほど不気味ですし、虫が蠢き顔を出す様子はまだ何も起きていないにも関わらず、背筋がぞくっとしちゃいます。どれも緻密な筆致で臨場感たっぷりに描かれているので、ホラーが好きな方のお眼鏡に叶うこと間違いなしです!
そして、その描写力は怪異のみにとどまりません。事件のことを話し合うため、休憩に入る食事処のご飯もまた、よだれが出そうなほど美味しそうに描かれているんです。蕎麦を一口すすった時の芳醇な香りや、天ぷらを口に入れた時のさくさくとした食感。洋食屋で頼んだ大人のお子様ランチでは、豪華なお頭つきのエビフライが視覚を楽しませ、オムライスは熱々のチキンライスに卵がとろっととろける様子がたまりません! 読んでいるだけで、お腹が鳴ってしまうこと請け合いです!
ホラーから助手さんと邪祓師さんの食事シーンまで、余すことなく浸れる小説ですよ!
卜部さんとかなめさんが向き合う怪異は、どれもおどろおどろしいものばかり。
ちぎれた指が床一面を這い回り、壁からは血の雫が溢れ……。身の毛がよだつ光景の中、頭がかち割られた幽霊に、かなめさんが覗き込まれる瞬間には肝が冷えてしまいました…! プールの中の怪異による鳴き声も聴覚を刺激するほど不気味ですし、虫が蠢き顔を出す様子はまだ何も起きていないにも関わらず、背筋がぞくっとしちゃいます。どれも緻密な筆致で臨場感たっぷりに描かれているので、ホラーが好きな方のお眼鏡に叶うこと間違いなしです!
そして、その描写力は怪異のみにとどまりません。事件のことを話し合うため、休憩に入る食事処のご飯もまた、よだれが出そうなほど美味しそうに描かれているんです。蕎麦を一口すすった時の芳醇な香りや、天ぷらを口に入れた時のさくさくとした食感。洋食屋で頼んだ大人のお子様ランチでは、豪華なお頭つきのエビフライが視覚を楽しませ、オムライスは熱々のチキンライスに卵がとろっととろける様子がたまりません! 読んでいるだけで、お腹が鳴ってしまうこと請け合いです!
ホラーから助手さんと邪祓師さんの食事シーンまで、余すことなく浸れる小説ですよ!
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心霊解決センターに持ち込まれる怪しげな心霊事件。それを解決するのが邪祓師(じゃばらし)の卜部なんだ。霊感の強い彼は、他の霊媒師から依頼を流されるほどの凄腕なんだよ。真言に祝詞、時にはテトラグラマトン等、型にはまらない対抗策でいくつもの難事件に立ち向かっていくんだ!
けど、彼には人嫌いっていう弱点がある。それも、依頼人と会うとおなかを壊しちゃうほどなんだって。それで仲間内でついた異名は「腹痛さん」。そして、そんな腹痛さんのパートナーを務めるのが助手のかなめさ。
天真爛漫な彼女は、依頼人との橋渡し役としてぴったりなんだ。ただ話を聞くだけじゃなくて、依頼人を落ち着かせて情報を聞き出したり、時には体を張って怪異の囮役にまでなるんだよ。霊と対決する前に一度は怖がってしまうものの、それでも人のために頑張れる彼女のポテンシャルの高さには舌を巻いちゃうよ!
そんな凸凹コンビが向き合うのは、妻の生霊に悩む男性、体内に何かを孕んだ女性や、虫の這いずる音の響く旅館…。単純ではなく、人の欲と業に巻き込まれた怪異の数々が彼らを待ち受けるんだよ。この世ならざるモノ達を祓おうと試行錯誤する邪祓師の活躍に、心躍るはずさ!