Hitsuji Taro
羊太郎
著者:賀東招二
イラスト:四季童子
僕をラノベ沼に引きずり込み、作家を目指す切欠となった思い出の作品です。
長編で心を熱く燃焼させてくれて、短編で大爆笑できる、エンターテイメント小説の教科書にて至高の完成形といえる作品でしょう。とにかく、格好いいのが主人公、相良宗介。私個人的には、ラノベで相良宗介を超える主人公は存在しないし、これからも現れないでしょう。学園生活の日常を描く短編では、そんな格好良い彼が笑いと混沌の嵐を容赦なく巻き起こしてくれるのが、またたまりません。ラノベとしては、ヒロインの数が少ないのですが、元気一杯なツッコミ役ヒロインと、健気で気丈な正当派ヒロインと、ラインナップには隙がなく、どちら派で議論させれば戦争は必至です。ラノベファンならば、一度は読んで欲しい作品ですし、将来作家を目指す方なら、なおのこと読んで欲しい作品です。いずれにせよ、得るものはとても多いと自信をもって、断言します!
羊太郎 (ひつじたろう)
ライトノベル作家。第26回ファンタジア大賞〈大賞〉を受賞した『ロクでなし魔術講師と禁忌教典【アカシックレコード】』でデビュー。ほかの著作に『ラストラウンド・アーサーズ』シリーズをファンタジア文庫より発売中。最新作3巻は2019年4月20日発売。 |