最果ての聖女のクロニクル
「時よ刻め――」 古傷を刻み込む《時》の魔法。最果ての聖女が出会ったのは、時間を操る大賢者だった――!?
冬茜トム
(著)
/
がわこ
(イラスト)
シリーズ:最果ての聖女のクロニクル(講談社ラノベ文庫)
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あらすじ紹介
聖暦二〇〇〇年。天空王国フォルトゥナは墜落の危機に瀕していた。
聖女サラはそこに潜む陰謀を暴くも、異例の“聖女狩り”に追い詰められてしまう。
そんな彼女の前に神話の賢者ハルトが現れるが――
「お願いします賢者さま――王国を救ってください!」
「断る。時間の無駄だ」
ハルトは聖女と相容れない、女神を否定する偏屈者だった!
果たしてサラは王国を堕天から救えるのか?
そして、地表を襲う未知の天災《神罰【オルテマ】》の真相とは――
理想だけは一丁前の新米聖女。実力だけは百人力の偏屈賢者。
何もかも凸凹な二人の織りなす、それは――女神を×す物語。
みんなのデータ
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4読みたい
みんなからのレビュー
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よっち
29墜落の危機に瀕する天空王国フォルトゥナ。陰謀に気づき、逆に異例の聖女狩りに追い詰められた聖女サラの前に時の賢者ハルトが現れるファンタジー。聖女と相容れない女神を否定する偏屈者であるハルトの素性を知った上で契約を結び、宝珠を使った王太子の野望を打ち砕くために立ち上がるサラ。そこで明らかになっていく天空に浮かぶ王国フォルトゥナの背景、かつて共に聖女を目指したアニマとの再会。そして教会<ノヴァ派>が進める方舟計画。いろいろ意外な展開も待っていましたが、キャラも良く動いていて可能性が広がりそうな今後の展開に期待。 続きを読む…
ネタバレあり -
のれん
16すげぇ詰め込み具合。 空中庭園国家という世界観の説明からそれをひっくり返す流れを1巻で完結している。しかも作中最大の黒幕は姿さえ現さず、プロローグ感さえ感じる引き。 壮大なのは結構だが、ちょっと張り切りすぎている感覚。ハルトなど主要人物の底が見えなかったのも序章感が強かった。サラの役割も集中しすぎなきらいがある。シナリオライターというのは展開力は分かるが、媒体の密度を分かってほしい。これ2~3巻ぐらいに分散できるって。 続きを読む…
ネタバレあり -
真白優樹
13女神により空に浮かべられて二千年、墜落の危機に瀕した王国で罪を押し付けられた聖女と、伝説の大魔導師が国の危機を救う為に奔走する物語。―――神話に秘された真実の先、待ち受けるのは未知なる世界。 緻密に作り込まれた世界観が何度もひっくり返されそうになる中、明かされていく真実が文字通りに根底を覆していく物語であり、骨太に過ぎる設定の妙、な面白さを楽しめる物語である。全てが終わり、交わった先に待つのは未知なる世界。その先に待つのは因縁の女神。果たしてこの先、旅の果てに何が待つのか。 次巻もあって欲しいものである。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
9盛大な物語の第一部って感じがすごい。ゲームシナリオライターの方の作品と聞いてこれほど納得した作品は初めてかもしれない。国を追われた聖女が賢者と出会い、世界の秘密に触れていく。この一冊の中で大どんでん返しが複数回起こるスピード感は、自分でキャラを操作してマップを動きながら情報を集めていっていたら丁度いい気がする。聖女が世界の真実に到達した時、何を思うのか。to be continued…. 続きを読む…
ネタバレあり -
凜音
7読了 空に浮かぶ天空王国フォルトゥナ墜落の危機… その真相を突き止めた聖女:サラだったが、罪を着せられ発令された"聖女狩り"により追い詰められて行く… そんな折、賢者ハルトが現れ女神を殺す道具の譲渡を条件に誓約し始まる物語。https://x.com/R_novel_Addict/status/1840592487901171958?t=HKWZc10_J0akCvz3XGx7nQ&s=19 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/10/02
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定価880円(本体800円+税)
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ISBN9784065363560
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
冬茜トム先生待望のライトノベルデビュー作は聖女と賢者のファンタジー!
ハルトは二千年前、女神に仕えた『時』の魔法を使う大魔導師。彼になら王国を救ってもらえるって思ったんだけど……時間の無駄だって断られちゃった!? しかも女神の聖冠を時の魔法でボロボロにしちゃうし、まるで女神を否定してるみたい?
サラの熱心な祈りを「時間の無駄」って一蹴しちゃうハルト。でも数秒で敵を蹴散らした彼の言うことなら、説得力あるよね。祈るだけじゃダメだって気づいたサラは、ハルトのある目的に協力するかわりに、王国を救ってもらうことにするんだ。初めは王国のために尽くすサラがちょっぴり変わったハルトに振り回されているように見えるんだけど……サラもどんどん頼もしくなっていくから、意外と良いコンビなのかも!
大人気シナリオライター・冬茜トム先生待望のライトノベルデビュー作だけあって、クライマックスにかけての盛り上がりがすっごいんだ! がわこ先生による美麗なイラストもこのお話にピッタリで最高なの~!
主人公・ハルトが失われたはずの力で圧倒する姿に魅入っちゃうよ!
反撃とばかりに斬撃を放つと同時に時を加速させ、古傷を負わせることで命を奪わずに無力化させてしまう。失われたはずの時の魔法を操って圧倒的な力の差を見せつける姿は実に鮮やか。惚れ惚れしてしまうよ!
聖女のサラは回復と防護魔法の使い手だから、攻撃は専門外。けれど、ハルトの助言を受けて防護魔法の結界を思い切り縮めれば、自身をまとう鉄壁の鎧へと姿を変える。さらにハルトの時の魔法を合わせれば……あとはわかるよね? 聖女から繰り出される慈愛のパンチ、防護魔法の結界を攻撃に使うという発想の転換には思わず膝を打ったよ!
そんな二人が対峙するのは、王国でも屈指の闇魔法の使い手や、神話の時代に存在したとされる伝説の魔法を操る強敵たち。時の魔法という緩急あふれるフィールドで繰り広げられる攻撃の応酬は、驚きの連続で目が離せないね!