本物のカノジョにしたくなるまで、私で試していいよ。
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本物のカノジョにしたくなるまで、私で試していいよ。

最低なことほど、最高に気持ちいい。
有丈ほえる (著者) / 緋月 ひぐれ (イラストレーター)
シリーズ:「本物のカノジョにしたくなるまで、私で試していいよ。」シリーズ(GA文庫)

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あらすじ紹介

「最初に好きになった人が、最愛だなんて限らないでしょ?」
甘美で不健全な欲望が交錯する、最も危険な青春が幕を開ける――

恋愛リアリティ番組『僕らの季節』。
この番組では、全国の美男美女の高校生が集められ、甘く爽やかな青春を送る。
全ての10代が憧れるアオハルの楽園。――そう、表向きには。
その実情は、芸能界へ進出するために青春を切り売りする偽りの学園。
蒼志もまた、脚本通りで予定調和の青春を送っていく……はずだった。

「決めたの。――ボクセツで、本物の恋人を選んでもらおうって」

初恋を叶えに来たというカレン。
脚本上で恋人になるはずのエマ。
そして秘密の関係を続ける明日香。

カメラの前で淡い青春を送る傍ら、表には出せない不健全な関係が交錯し、欲望の底に堕ちていく。
今、最も危険な青春が幕を開ける。

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みんなからのレビュー

  • よっち

    甘美で不健全な欲望が交錯する恋愛リアリティ番組『僕らの季節』。脚本通りで予定調和の青春を送る蒼志の前に、初恋を叶えに来たというカレンが現れる青春小説。アオハルの楽園というイメージとは裏腹に、青春を切り売りする偽りの学園で二番手を自認する日々を送る蒼志が、真っ直ぐなカレンと出会い心揺さぶられていく展開で、脚本通りに恋人になりきるエマや、番組優先で両想いなのに振った明日香も絡めながら、彼女たちのために奔走して懸命に向き合う姿に、ヒロインたちの本音も見えてきましたけど、構図が変わったこれからの展開が楽しみです。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • のれん

    リアリティショーというものに執心したことはないが、とにかく嫌な醜聞だけは聞こえてくる。 リアリティとドラマチックを両立した結果、ステレオタイプで表面的な純愛が作成され、それによってキャストのキャリアに躍進と亀裂を与える。 本作に至っては学生の青春を捧げてやってるのだから、最早言い訳できまい。総務省の頭が正常なら、今すぐやめさせるべきである。 とはいえ恋愛にそんなことは関係ない。主人公の不幸は「本当」の学生恋愛は純愛だと勘違いしたこと。いつだって恋愛は不純なのである。小説として誠健全な面白さ。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 真白優樹

    社会現象を巻き起こしている恋愛リアリティー番組にて、人気者の少年が飛び入り参加した少女に真っ直ぐな恋心を向けられ始まる物語。―――偽物に彩られ死んだ青春の中、生きた本物を求めて。 終われない恋、偽る恋、そして真っ直ぐな恋。三者三様の恋、そこにそれぞれの背徳感が絡まる事で送られるラブコメであり、背筋を掴まれるような淫靡さもある背徳感のある、正にゾクゾクする面白さのある物語である。始まって結ばれ、だけどその裏にある嘘には気づかずに。知らぬ間に操り糸にて操られる少年はどんな深みへ。 次巻も勿論楽しみである。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • リク@ぼっち党員

    恋愛リアリティショーに青い春の時間を売り払った者たちの嘘と愛。不純ではないけれど、純粋かと言われればそれもまた違う愛の在り方。恋愛リアリティショー自体が歪みを持った仕組みなのに、30人規模でしかも人気者にだけ台本を渡して操作するという完全にやってる現場。まぁオーディエンスを沸かせるにはわかりやすい盛り上がりを作り出すのが手っ取り早いのは仕方ない。でも筋書きを超える現実があるのもまた事実。それぞれの思惑も混在しているので、一筋縄ではいかなさそうだけど、筋書きのあるドラマをぶっ壊して愛を育み、恋を掴めるのか。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 椎名

    恋愛リアリティ番組というものに一切触れたことがないためそれらに関しての感想はなんとも言えないが、青春を切り売りし、作り物という偽物にまみれたなかだからこそ〝本物〟に惹かれてしまうという円環のような構造だ。カレンに何かしらがあるのはわかっていたが、対主人公用に仕立てられた汚れきったなかでこそ光るヒロイン像が今後どこまで戦っていけるのか楽しみ。正しくエンタメ恋愛劇ですなあ。 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2024/04/14
  • 定価
    792円(本体720円+税)
  • ISBN
    9784815621117

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