あらすじ紹介
地獄のような光景が、『ほうかご』に広がる――。
瀬戸イルマには、勇気がない。
臆病がゆえに『ほうかごがかり』になってから、一度も自分の担当している『無名不思議』がいる部屋に足を踏み入れていないイルマ。
「お願い、『ムラサキカガミ』の絵を描いてください!」
そう彼女から代理で『記録』を頼まれた二森啓が返した答えは、あまりにも思いがけないものだった。それが、完全に自分の命にかかわることとわかっているはずなのに――。
『ほうかご』を受け入れて協力し合う者たち、臆病で弱くて卑怯な者、自己犠牲的な者。極限状態に置かれた子供たちが見せる強さと弱さ。
鬼才が放つ、恐怖と絶望が支配する“真夜中のメルヘン”第2巻。
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みんなからのレビュー
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眠る山猫屋
60他者依存の強い瀬戸イルマちゃん。まだ五年生の彼女に自力のみで『無名不思議』に対峙しろと言う事が無理だったのか。一度も担当の怪異に向き合えていないイルマは、啓に代打を頼み込む。どんなに危険なのかも解らない怪異から逃げて他人に預けて知らんぷり。わからないでもないが。見上真絢への憧れ(と、誤解)を叫んだ時はちょっと期待したんだけれど・・・。箒使いの菊ちゃん。彼女の凄惨な戦い方。観察に依る弱体化ではなく、祓う事で遠ざけてきた結果。祓う力を持っていたが故に臨界スレスレまで怪異と向き合えなかったというジレンマ(続) 続きを読む…
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オセロ
47このゾクゾクする感じが堪らない! 早くも一人目の犠牲者が出たほうかごがかり。それでもかかりの仕事から逃げだすことは許されない。臆病者のイルマ、啓に強力的な菊、いじめられっ子の留希。それぞれの背景を明らかにしながら子ども達が極限の精神状態で向き合わなければいけない「無名不思議」の恐怖は読者の身からしてもゾッとするようなものばかりでしたけど、この結末はあまりにも衝撃的でした…。 続きを読む…
ネタバレあり -
よっち
38臆病で『ほうかごがかり』になってから、一度も自分の担当する『無名不思議』がいる部屋に足を踏み入れていないイルマ。二森啓は代理の記録依頼を引き受ける第2弾。描かれていく今のイルマを作っていった背景。自信がない彼女に突きつけられたヒロインとして憧れを抱いていた真絢の結末。『ほうかご』を受け入れ協力し合う者、臆病で弱くて卑怯な者、自己犠牲的な者。極限状態に置かれた子供たちが見せる強さと弱さが描かれる中で、対象をしっかりと観察することの意味を問われる展開でしたけど、流石にここまでの結末は予想していなかったです…。 続きを読む…
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雨
372巻からスピードアップしてない?小学生でも容赦なく惨劇に巻き込まれていくし💦ほんとに残り3人は生き残ってほしい。 続きを読む…
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冬野
27シリーズ二作目。身構えていた以上にえげつない内容で、読み終えて呆然としてしまった。臆病者のイルマの行動に苛々させられるのは、きっと自分の中に彼女との共通点があるから。自分は全く勇敢ではないので、同族嫌悪ですな…。留希に対しては人ならぬ存在と心を通わせたらいかんよー(相手には人間の善悪や倫理は通用しないから)とハラハラしつつ読んだけど予想より遥かに惨い結末。かかりの人数が2巻でこれだけ減るなんて、三巻どうなるんだろう。厭な想像しかできない。読了後に表紙を見返すとなんともやるせない気持ちになる。星:4.5/5 続きを読む…
ネタバレあり
製品情報
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レーベル
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発売日2024/02/09
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定価770円(本体700円+税)
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ISBN9784049153835