ミリは猫の瞳のなかに住んでいる
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ミリは猫の瞳のなかに住んでいる

これは「僕」が「君」と別れ、「君」が「僕」と出会うまでの物語だ。
四季大雅 (著者) / 一色 (イラスト)
シリーズ:ミリは猫の瞳のなかに住んでいる(電撃文庫)

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あらすじ紹介

★第29回電撃小説大賞《金賞》受賞作★
☆読書メーターOF THE YEAR2023-2024 ライトノベル部門第2位☆

 瞳を覗き込むことで過去を読み取り追体験する能力を持つ大学生・紙透窈一(かみすきよういち)。退屈な大学生活の最中、彼は野良猫の瞳を通じて、未来視の能力を持つ少女・柚葉美里(ゆずのはみり)と出会う。
 猫の瞳越しに過去の世界と会話が成立することに驚くのもつかの間、『ミリ』が告げたのは衝撃的な『未来の話』。

「これから『よーくん』の周りで連続殺人事件が起きるの。だから『探偵』になって運命を変えて」
 調査の過程で絆を深める二人。ミリに直接会いたいと願う窈一だったが……
「そっちの時間だと、わたしは、もう――」

 死者からの手紙、大学の演劇部内で起こる連続殺人、ミリの言葉の真相──そして、嘘。
 過去と未来と現在、真実と虚構が猫の瞳を通じて交錯する、新感覚ボーイミーツガール!

 デビュー作『わたしはあなたの涙になりたい』(小学館ガガガ文庫刊)は『このライトノベルがすごい!2023』(宝島社刊)新作部門1位を獲得。
 超大型新人が電撃小説大賞の看板を引っ提げて繰り出す衝撃作!

パートナーのおすすめレビュー(宣伝)

  • 第29回電撃小説大賞《金賞》受賞!! ミステリーの論理とSFの異能力が交錯する物語です

    つむぎ
    つむぎ
    大学生の窈一さんは、瞳を覗き込んだ対象の過去を追体験する能力を持っているんです。そんな彼がある日、猫のサブローの瞳を覗いていた時、映像に現れたのはミリと名乗る謎の少女でした。猫の瞳を通じて出会った二人。時間を超えてのボーイミーツガール。斬新なギミックに心惹かれてしまいますが、驚く事態はそれだけではありません。

    未来を視る力を持っていたミリさんは、なんと窈一さんの周りで連続殺人事件が起きることを予言し、彼に事件を防いでもらうよう頼むんです!

    ミリさんと共に、能力を使って犯人を探し出す決意をした窈一さん。しかし、過去を視て手掛かりを得たとしても、簡単に信じてはもらえませんよね? どんな事件も答えがわかっていたとして、周囲に納得してもらうためには、論理的な推理を用意する必要があります。そんな逆説的な推理パートにも釘付けなんです!

    窈一さんは不思議な能力がある以外は一般人。「名探偵役」を演じる窈一さんが綱渡りながらも事件と向き合っていくなかで、本当の名探偵のように評価されていく過程も爽快ですよ。

    ミステリーの論理とSFの異能力が交錯する物語は、予測不能でノンストップのハラハラ感を味わえます!
  • 甘酸っぱさと切なさと…時間を超えた不思議なボーイミーツガール作品だよ

    綾乃
    綾乃
    違う時間、違う場所で生きていても、サブローの瞳を通せば窈一君とミリちゃんは、お互いが目の前にいるみたいに会話できるんだよ。

    未来を視たミリちゃんによれば、窈一くんは事件解決のために大学の演劇部に入る必要があるんだって。だけど彼は演劇のことを何も知らない上に、入部オーディションまで一週間しかないの! そこで役者経験があるミリちゃんが、演技の先生になるんだよ。

    そのなかで、ミリちゃんは窈一くんにお気に入りのシェイクスピアについて語るんだ。演劇のことを話していたかと思えば、夢中になりすぎてフライパンを焦がしちゃうお茶目さも見せたり…。窈一くんの前でコロコロと表情が変わるミリちゃんがかわいくて、ふたりが稽古を通してどんどん仲良くなっていくのが、微笑ましいんだー。

    でもミリちゃんの未来には、過酷な運命が待っているらしくて…。その事実を知ってしまった窈一くんは、もちろん彼女を救おうとするよ! 助ける方法を必死で考えるその姿が、どれだけミリちゃんを大切に思っているか伝わってきて…胸がキュッとなるの。

    時間を超えて出会った二人の物語は、甘酸っぱさと切なさに満ちていて、彼らの幸せをきっと願いたくなるはずだよ。

みんなのデータ

  • 22
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  • 18
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みんなからのレビュー

  • ばたやん@かみがた

    《演じることが生き様だ》自他の過去や未来を覗くことは、演じることに等しい―そう気づかされたミリと窈一の特殊能力。感情・思考を読み取ることは、様々なパターンのそれらを自己内にストックできるからだろう。前作『わたしはあなたの涙になりたい』でもそうだったが、登場人物の恋愛や対立、そこで生じた感情等を、創作エネルギーに転化していくところが、他に類を見つけにくい作家である。前作同様、設定に強引さ(特にミリの騙りの手段)を感じさせられる点はあるが、救済そのものが芸として表現される点、これも生き様と唸らざるを得ない。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 寂しがり屋の狼さん

    瞳を覗き込み過去を読み取る能力を持つ大学生『紙透窈一』退屈な大学生活を送る中、彼は野良猫の目を通じて、未来視の能力を持つ少女『柚葉美里』と出会う。猫の瞳越しに過去の世界と会話が成立することに驚くのもつかの間、ミリが告げたのは衝撃的な【未来の話】だった。「これから連続殺人事件が起きるの。だから探偵になつて運命を変えて」調査の過程で絆を深める二人。直接会いたい願う窈一だったが「そっちの時間だと、わたしは、もう」死者からの手紙、ミリの言葉の真相…そして、嘘。過去と未来と現在、真実と虚構とが猫の瞳のなかで交錯する 続きを読む…

    ネタバレあり
  • 星野流人

    やっぱり四季大雅さん凄いです。読み手の感情を揺さぶるような演出の強い文章で、ものすごく惹き込まれる作品でした。物語のテーマのひとつとなる演劇世界の凄みの描写も、鳥肌が立つほどに圧倒的でした。ただ、ミステリ的な面でいうと、「そうはならんやろ」という難しさが多く見られてしまったかなと……。“呪い”と表現するほど演劇に深く魅入られた彼らだからこそ、銃殺事件よりも演劇を優先して行動していたのかもしれませんが、しかしなんというかクライマックスは違和感のほうが勝ってしまったかもしれません……。警察が空気すぎるし…… 続きを読む…

    ネタバレあり
  • Koji Eguchi

    初四季。読メ友の感想がなかったら絶対読まなかった本。★★★。そもそも猫の瞳の中に接続という設定が今風。で違う時間のミリと出会う。過去が視えたり未来が視えたりと頭が混乱して、最初は入り込めなかった。でも次第に読む速度が上がり最後は一気読み。殺人方法や犯人探しも意表を突いた感じで悪くない。そもそも演劇に興味がなかった私には演劇の世界やエチュードなど驚き満載。優れた役者とはさぞ周りを惹きつけるものがあるんだろう。よーくんとミリは悲しい運命で互いに相手を生かそうとする。生き残ったよーくん、いい役者になれよ。 続きを読む…

    ネタバレあり
  • よっち

    瞳を覗き込むことで過去を読み取り追体験する大学生・紙透窈一。退屈な大学生活の最中、野良猫の瞳を通じて未来視の少女・柚葉美里と出会うボーイ・ミーツ・ガール。猫の瞳越しに過去の世界と会話が成立する中でミリが依頼する、これから周囲で起きる連続殺人事件が起きる運命を変えて欲しいという願い。演劇部に入部して探る中で浮かび上がる人間関係、容易には変えられない運命、そして彼女の言葉を巡る真相。詰め込まれた要素がやや多く消化不良だった感もありましたが、提示されたヒントから気づいてたどり着いて見せた結末は悪くなかったです。 続きを読む…

    ネタバレあり
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製品情報

  • レーベル
  • 発売日
    2023/03/10
  • 定価
    748円(本体680円+税)
  • ISBN
    9784049148763

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