あらすじ紹介
TVアニメ「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」サトウとシオ最新作!
壊滅した魔王軍残党の少女サシャは、この世界のどこかに復活した魔王を探し求め、一人の少年と巡り会った。
前世の記憶をもつ少年アルト。彼に魔王軍再建の悲願を託そうとするのだが――
「わかってる。俺は転生した賢者なんだろ?」
「はああああああ!?」
なぜか魔王は盛大に勘違いしており、自分を勇者の仲間だったと信じちゃっていた!?
「魔王の力なら見て覚えたぜ、賢者だからな!」
(いやいや本人だからですってば!)
「さあ魔王の復活を阻止しよう!」
(もうしてるんですけどーッッ!)
魔王のスキル×賢者のチート、勘違いのくせに強さは本物!
悪のカリスマが突き進む、世直し無双ファンタジー、開幕!
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みんなからのレビュー
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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
51第1巻。【ラストダンジョン〜】の作者が綴る新シリーズで、こちらも勘違い系で面白い作品でした。主人公のアルトは勇者に倒された魔王の生まれ変わりなのですが、自分は勇者の仲間【賢者】の生まれ変わりだと勘違い。彼の素っ頓狂な台詞に魔王軍残党の少女・サシャのツッコミが炸裂しまくりで彼女の胃が心配になります。元魔王といっても皆んなから慕われる好青年キャラで、魔王の頃も悪い人ではなかったのでは?と疑問に思うくらい部下に慕われており、記憶がなくても中身は変わらず、敵ですらも助けたり共闘する姿が胸熱でした✨ 続きを読む…
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真白優樹
7かつて魔王が勇者に滅ぼされた世界で、魔王の転生体である運び屋の少年が、かつての部下の少女に出会い始まる物語。―――覚えていずとも変わらぬ心が、昏き世に光を運んでくる。 勘違いとすれ違い、無自覚ボケと怒涛のツッコミに彩られた物語であり、シリアスが全く息をしていない、怒涛の勢いで繰り出される漫才の中、世直しの爽快感が光っている物語である。周囲に気付かれながらも本人は気付かず。果たして自身の前世に無自覚な少年は、かつての部下達に見守られながらどう過ごすのか。次の騒動は何が待っているのか。 次巻も楽しみである。 続きを読む…
ネタバレあり -
リク@ぼっち党員
5魔王が賢者に転生した話かと思ったら、自分のことを賢者と思い込むアレな人の話だった。基本的にギャグだし、魔王とはいえただの善人なので気楽に読める。魔王軍が萌えキャラしかいないのは、そのカリスマのせいなのか…。いや、騎士団含めてヤベえ奴しかいないんだけども。サシャさんツッコミお疲れ様です! 勇者はギャグにしてるけど、本人にしちゃ死活問題だよなぁ。アルトのクソ前向きさを見習って頑張れ! 続きを読む…
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nawade
5★★★☆☆ 魔王の転生体のはずなのに自分のことを賢者の転生者だと勘違いした主人公の世直し無双ファンタジー。アニメ放映中のラスダン作者の新シリーズ。あとがきで元々は記憶喪失を装っていた主人公だったところを途中で今の主人公に切替えたと書いていたが、ラスダンと差別化するのであれば勘違いモノが連続するので改変前の方が良かったかに思えるが、同じ主人公勘違い系ということで安定感がある。まあ、今回の主人公は元賢者と勘違いしているだけで非常に有能で陽気なのでもどかしさが無くなった分面白い。ムクロの正体はちょっとびっくり。 続きを読む…
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niz001
4アニメやってる方のシリーズのバージョン違いみたく感じてたけど、こっちはサシャのツッコミを楽しむべき作品だと気づくw。 続きを読む…
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製品情報
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レーベル
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発売日2021/02/13
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定価726円(本体660円+税)
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ISBN9784815609306
パートナーのおすすめレビュー(宣伝)
復活魔王は正義を貫く!読み応え抜群スよ~!
実はこれ、十五年前に倒された魔王が使ってた技なんスね。技を見た元魔王軍のサシャは大喜び、彼こそ魔王の生き返りと確信するんス。けど、当のアルトはその事実を知らされようが、それでも自分は転生賢者だと主張しまくる始末。実はこの世界には、「魔王は人間を頭から食う非道の輩」なんて根も葉もない噂が広まってるんだとか。そんな世界で生きてきたアルトには、自分が魔王だと認められるわけがないんスね。歴史を作るのは勝者の特権、ってわけッスね~。
けど、魔王のカリスマ性は転生後のアルトに受け継がれてるんス! 前世の魔王の方針は、「魔族も人間も手を取り合える世界を作る」こと。アルトもまた、貧民街で炊き出しをすることもあれば、賢者なはずなのに魔王軍の元四天王を救ったり、人間も魔族も関係なく他人へ手を差し伸べるんスよ。ライトな読み味ながら、困ってる人を助け、己の正義を貫くアルトの生き様は読み応え十分ッス!
スキルもチートも勘違いの勢いもカリスマ級なの!
主人公のアルトは自分のことを転生した賢者だと信じてるんだけど、本当の前世は魔王なのね! それどころか、魔王と戦った勇者パーティーに賢者なんていないの! そんな彼に元魔王軍のサシャは反論するんだけど、アルトは彼女の言うことを信じてないの。「なんで魔王の術を使えるの?」って聞かれたら、「魔王と戦っている時に覚えた」、「そもそも賢者なんていないよ?」と言われれば、「目立ちたくなかった」なんてそれっぽい話が返すの……。それは全部アルトの空想上のお話! アルトってば、どうしても魔王だって認めたくないんだね……!
魔王を倒した勇者のエリーゼなら、パーティーに賢者がいなかったことを知ってるはずなのに、そんな彼女も「死を悲しませたくなかったから記憶を消した」ってアルトに熱弁されて、本当は賢者がいたかもしれないって信じかけちゃって! そこまでさせちゃうアルトの勢いってすごい……!
アルトはちゃんと魔王の記憶を取り戻せるのかな? でも、勘違いしたアルトとサシャたちの会話は楽しくて、ずっと読んでたいな!