君死にたもう流星群【期間限定公開】
現代ファンタジー

君死にたもう流星群【期間限定公開】

松山 剛/MF文庫J編集部

「夢」を忘れたキミに捧ぐ。青春×タイムトラベル小説!

二〇二二年十二月十一日。
――僕が決して忘れられぬ日。

その日、一九五七年の旧ソ連・スプートニク計画に端を発した人類の人工衛星の歴史が唐突に中断されることになった。
八千を数える人工衛星たちが、現役の衛星も、運用停止の衛星も含め、何者かの仕業によって急にコントロールを奪われ、大気圏に突入し、光の粒となって消えていった。

その圧倒的光景から『世界一美しいテロ』と呼ばれたこの現象は、 のちに『大流星群』というシンプルな呼称で呼ばれるようになった。
不幸中の幸いというべきか、地上に激突した衛星はひとつも存在しなかった。
衛星の担っていた気象観測やGPS等は大幅な支障を来たしたし、流星群に見とれて自動車事故を起こした者や、階段を踏み外した者など、怪我人は少なからずいたが、地上における死者が一人も出なかったというのは、それ自体がひとつの奇跡といえた。

ただし、それは『地上』に限ったことで――

この流星群には、一人だけ犠牲者が存在した。

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