第20話:種馬騎士、二日酔いになる


 翌朝——

 皇太子の居住区内にある筆頭皇宮衛士用の寝室で寝ていたラスは、荒々しいノックの音で目を覚ました。


「ターリオン卿、失礼する!」


 ノックの返事を待つのももどかしいとばかりに乱暴にドアを開けて入ってきたのは、黒髪の女衛士だった。常に凛とした雰囲気を漂わせる彼女が、今朝はめずらしく焦りを隠せずにいる。


「カナレイカ……? どうしたんだ、そんなに血相を変えて? フィアールカの午前の公務は休みになったんだろ?」


 ラスが気怠げに上体を起こしてカナレイカを見た。


 上半身裸で寝ていたラスだが、その全身のいたるところに真新しい包帯が巻かれている。血の気をなくした肌の色は、まるで墓場から抜け出した死体のようだ。


「だからです、ラス! 殿下がお倒れになったという噂は本当なのですか⁉︎ いったいなにがあったのです⁉︎ あなたがついていながら、こんな……!」

「悪いが少し静かにしてくれるか。二日酔いで頭に響くんだが……」

「ふ、二日酔い……?」


 額を押さえて俯くラスを、カナレイカは呆然と見返した。

 ラスの寝室に漂う酒精アルコールの臭いに気づいて、彼女の表情がますます険しくなる。


「では、あなたのその傷は……?」

「ああ、これか」


 ラスは包帯まみれの自分の腕を、ひょいと無造作に持ち上げた。

 包帯をもらおうと医務室に立ち寄ったら、たまたま居合わせた聖女が大騒ぎして、こんな重装備になってしまったのだ。


「これは聖女リサーが大袈裟にしただけで、見た目ほどたいした傷じゃない。切り傷と擦り傷、あとは軽い打撲かな。フォンのやつを相手にしたと思えば無傷も同然だ。フィアールカが酒であいつを釣ってくれなきゃ、こんなもんじゃ済まなかったんだろうが……」

「フォン……? まさか、フォン・シジェル⁉︎ 黒の剣聖が皇宮に来ていたのですか⁉︎」


 カナレイカが驚きに目を見張った。

 剣聖は、すべての煉騎士の頂点に立つ存在だ。カナレイカほどの強者ですら、剣聖に憧れ、会ってみたいと考えるものらしい。

 やめておけばいいのに、とラスは思う。


「迷惑なことにな。くそ……あいつ、調子に乗って馬鹿みたいに酒を開けやがって……」


 ガンガンと痛む頭を振りながら、ラスは弱々しく呟いた。


 昨晩、ラスとの稽古を終えたフォン・シジェルは、フィアールカの部屋に押しかけてきて、皇太子秘蔵の酒を浴びるほど呑み、当然のようにラスたちをそれにつき合わせた。そして明け方近くになって、用は済んだとばかりに立ち去っていったのだ。


 あとに残ったのは無数の空いた酒瓶と、酔い潰れたラスたちだけである。

 体内の酒精を分解する煉術もあるにはあるが、それは肉体への負担が大きく、あまり褒められた行為ではない。結果、ラスたちはこうして二日酔いに苦しみながら、体調が自然回復するのを待っていたというわけだ。


「そういえば昨夜遅くに大聖堂の地下から異様な轟音が伝わってきたと報告にあったのですが、そのこととなにか関係が?」

「ああ。それはヴィルドジャルタの仕業しわざだよ」


 カナレイカの質問に、ラスが答えた。

 狩竜機シャスールの巨体があれだけ暴れ回ったのだから当然だが、ヴィルドジャルタの暴走の気配は、やはり地上にも伝わっていたらしい。原因不明の騒音と振動に、皇宮内ではけっこうな騒ぎになっていたことだろう。


「ヴィルドジャルタ? あなたが陛下から賜ったという狩竜機シャスールですか?」


 意味がわからない、というふうにカナレイカが眉を寄せた。


「賜ったというより、押しつけられたって感じだな。いい厄介払いが出来て、陛下も清々してるだろうさ」


 ラスは肩をすくめて溜息をつく。


 ヴィルドジャルタは自らの意思を持ち、勝手に動き回るという規格外の狩竜機シャスールだ。封印されていたとはいえ、そんなものを皇宮の敷地内に置いておくのはリスク以外の何者でもないだろう。黒の剣聖からの預かり物でなければ、さっさと放り出したいというのが、おそらく皇家の本音だったはずだ。


 そんなところに何も知らずにのこのことやってきたのが、フォンの弟子であるラスだった。


 そこで皇帝は上位龍殺しの報奨という名目で、ヴィルドジャルタをラスに押しつけることにした。あの機体がラスに下賜された背景には、そんな思惑があったに違いない。今さら愚痴っても仕方のないことだ。


「最後にもうひとつ質問をしても?」


 カナレイカが眉間にしわを刻んだまま、ますます困惑したような態度でラスに訊く。彼女の視線が向けられていたのは、ベッドに座るラスの足元だ。


「なんだ?」

「その亜人の子供は誰ですか? まさか女性だけでは飽き足らず、そのような稚児まで皇宮に連れ込んだということなのでは……」

「稚児……?」


 ラスが怪訝な表情で視線を落とした。

 乱れたベッドシーツの上でうつ伏せに寝ているのは、十歳前後とおぼしきほっそりとした子供だった。獣の耳と尻尾を持つ、いわゆる亜人の姿をしている。

 身につけているのは、ラスが貸した白いシャツだけだ。少年と間違えられたのも無理はない。


 しかしその子は、少年ではなかった。

 外見的には少女に近い。だが、厳密にはそもそも生物ですらないらしい。


「ああ、こいつはヴィルドジャルタだ」

「……ヴィルドジャルタ?」


 カナレイカがきょとんとした表情で訊き返す。

 ああ、とラスはぞんざいにうなずいて、


「フォンがいうには、狩竜機シャスールの外部端末らしい。帯煉粒子アウロンで創り出しただけで、実体があるわけじゃないそうだ。煉術師が生み出す使い魔みたいなもんだよ。本来は自己修復や情報収集のための機能なんだそうだ」

狩竜機シャスールの外部端末……ですか? あなたの稚児が……?」

「だから俺の稚児じゃないんだが」


 ラスはぐったりと肩を落とした。

 ただでさえ女好きだと思われているのに、さらに少年にまで手を出していると思われるのは、悪評慣れしたラスとしても、さすがに受け容れがたいものがある。


 とはいえ、この外部端末を連れ回していれば、そう思われても仕方のない部分があるだろう。

 ヴィルドジャルタの外部端末の見た目は、人工物ならではの美貌を備えた十歳前後の亜人の子供なのだ。こんな子供が筆頭皇宮騎士の近くにいるとすれば、それはもう以外にあり得ない。


 ラスの深い溜息が聞こえたのか、眠っていたヴィルドジャルタがもぞもぞと動いて顔を上げた。大きな黒い瞳で周囲を見回し、カナレイカの顔を見て猫のように髪を逆立てる。


「おはよう、主様あるじさま! こいつ、誰? 敵? 殺す?」

「落ち着け、彼女は敵じゃない。ってか、おまえ、人を殺したくないんじゃなかったのか?」

「ぼくが守るのは主様あるじさまだけだよ。主様あるじさまの敵は、ぼくがみんな殺すから」

「彼女は仲間だ。仲間、わかるか?」

「仲間、わかる! 一緒に遊んでくれる! 主様あるじさまも遊ぼ!」

「間違ってはないんだろうが、おまえ、狩竜機シャスールだろ。遊ぶってなんだ……?」


 飛びついてくる子供の顔面を片手で受け止めて、ラスは再び息を吐いた。


「そんなわけで、カナレイカ。悪いが、手続きを頼めないか?」

「手続き……ですか?」

「ああ。ヴィルドジャルタの整備と調律が必要なんだが、どうすればいい?」

「ヴィルドジャルタ……ああ、狩竜機シャスール本体のほうですね」


 カナレイカが戸惑いながらもうなずいて、少し考えこむような仕草をした。


「わかりました。それはイザイに相談してみます。おそらく皇家の狩竜機シャスールに準ずる形で、皇宮内の整備場が使えるかと」

「そうか。助かる」


 ラスはホッとしたように胸を撫で下ろす。

 狩竜機シャスールの維持費は高額だ。それが銘入りの狩竜機シャスールともなれば尚更である。だからこそ狩竜機シャスールが、貴族の名誉や財力の象徴となっているのだ。


 中央統合軍セントラルや皇宮近衛隊の騎兵には、狩竜機シャスールの整備費用が手当てとして支払われている。

 ヴィルドジャルタのような特殊な機体が、それだけで賄えるとは思えないが、イザイならそのあたりも上手く誤魔化してくれるだろう。


「あとの問題は、こいつの世話をどうするかだが……」


 じゃれついてくる亜人の子供を眺めて、ラスは軽く途方に暮れた。


「そうですね……あなたが彼……いえ、彼女ですか? とにかくこの外部端末を連れていると、また妙な噂が広まりそうですし」


 カナレイカも苦悩するように目を伏せた。こちらについては彼女にも妙案はないらしい。


「それならばシシュカに預ければいいよ」


 困り果てたラスたちに声をかけてきたのは、隣室から出てきたフィアールカだった。下着の上にガウンをまとっただけの無防備な姿で、彼女は勝手にラスの部屋へと入ってくる。


「殿下……また、そのようなお姿で……!」


 男装もせずにうろついているフィアールカを見て、カナレイカが眉を吊り上げた。

 いくら皇太子の私室内とはいえ、不測の事態があれば即座にフィアールカの秘密がバレかねない軽率な行動だ。


 しかし皇女は、諫めるカナレイカを、青ざめた顔で見返して頼りなく首を振る。


「すまない、カナレイカ。もう少し静かな声で頼むよ。フォン・シジェルにつき合わされて、少々飲み過ぎてしまってね……」

「殿下もですか……」


 カナレイカが呆れたように天井を仰いだ。


「それで、殿下、ヴィルドジャルタをシシュカに預けるというのは……?」

「うーん……その前に、狩竜機シャスールと端末の名前が同じというのは紛らわしいね」


 ラスの部屋のソファにだらしなく寝そべりながら、フィアールカが指摘する。


「たしかにな」


 同感だ、とラスは亜人の少女を見た。銀髪の皇女は満足げにうなずいて、


「というわけで、ラス。この子に名前をつけてくれるかい?」

「名前⁉︎」


 顔を上げた亜人の少女が勢いよく顔を上げ、頭の獣の耳をピクピクと震わせた。どうやら、ものすごく期待しているらしい。


「俺がこいつに名前をつけるのか?」

「今はきみがヴィルドジャルタの所有者オーナーでしょう?」


 嫌そうに顔をしかめるラスに、フィアールカは容赦なく言い放つ。

 そう言われてもな、とラスは面倒くさそうに頭をかいた。


「ヴィルドジャルタってのは、どういう意味なんだ?」

「テロスの古語だね。何者にも縛られない猛き心、くらいの意味かな」

「猛き心、ね」


 思ったよりもそれらしい意味だな、とラスは少しだけ感心した顔をする。


「じゃあ、ココでいいだろ。ココロだと言いづらいからな」

「ココ! ボクの名前!」


 亜人の少女が目を輝かせ、尻尾を派手に振り回した。

 フィアールカとカナレイカは安直な、という表情を浮かべていたが、名付けられた本人が喜んでいる以上、さすがにそれを口にはしない。


「まあ、いいんじゃないかな。本人も気に入ったみたいだしね」


 フィアールカが生温かな笑みを浮かべて言う。


「じゃあ、ココは皇宮の侍女見習いとして、シシュカの下につけるよ。西大陸ネラスタの貴族から預かったことにしておけば、怪しまれることもないだろうからね」

「西大陸……ウルングル王朝か」


 ラスが納得したように呟いた。


 ネラスタは、橙海とうかいへだてられたアルギル皇国西方の大陸だ。ウルングル王朝はその東岸に位置する大陸で、アルギルとの交易も活発な国である。

 そしての国は、亜人と呼ばれる種族の人口比率が高いことでも知られていた。


 現王朝の君主や貴族の大半が亜人であり、彼らがアルギルを訪問する機会も多い。多少の口裏合わせは必要だろうが、ココの素性を偽るにはちょうどいいだろう。


「見た目が少し若すぎるような気もしますが……」


 カナレイカが渋い顔で指摘する。貴族の子女が他国に遊学するのはめずらしくないが、だとしてもココは幼すぎるのではないか、と心配しているのだ。


「聖女の素質があるってことにしておけばいいんじゃないかな」


 フィアールカがあっけらかんとした口調で言った。


 病身のアルギル皇帝を治療するため、皇宮が高名な医師や治癒煉術師をなりふり構わずかき集めていることは周知の事実である。過去に呼び寄せられた煉術師の中には、ココのような年端もいかない聖女候補もいたはずだ。


「なるほど……それならば皇族居住区に出入りする言い訳にもなりますね」

「またラスの悪評が広まるのは避けられないだろうけどね」


 カナレイカがあっさりと納得し、フィアールカはクスクスと愉快そうに笑った。


「イザイあたりに預けておくわけにはいかないのか?」


 ラスが不機嫌そうに唇を歪めて言う。


「万一のことを考えたら、ラスの手元に置いておいたほうがいいだろうね。ココはこの距離でも本体の狩竜機シャスールを動かせるんでしょう?」

「できるよ。ここにぼくを持ってくればいいの?」


 フィアールカに訊かれて、ココが答える。

 その返事に、ラスとカナレイカがギョッと目を剥いた。


 こんな皇宮のド真ん中に狩竜機シャスールが出現したら、とんでもない騒ぎになるのは確実だ。もしそんなことになれば、ラスの首だけで済むとは思えない。最悪、皇宮近衛連隊そのものが解散させられてもおかしくない、前代未聞の大事件だ。


「まだだよ。必要なときはラスが指示を出すからね」


 フィアールカは平然と笑ってココを諭す。


「わかった! 主様あるじさまが言うまで待ってる!」


 狩竜機シャスールの外部端末である少女が、そう言って無邪気にうなずいた。

 彼女の正体が狩竜機シャスールなのだと、ラスは今さらのように実感する。


 ココには善悪の判断はない。ラスの命令だけが絶対なのだ。


 自ら起動して乗り手の元へと駆けつける狩竜機シャスール。それは時として強力な切り札にもなり得るが、予想もつかない大惨事を引き起こす可能性もある。今さらながらとんでもない狩竜機シャスールを押しつけられたものだと、ラスは酷くなった痛みに頭を抱えた。


「そんなわけで、シシュカ。ココのことを任せるよ」

「かしこまりました」


 皇太子付きの侍女であるシシュカ・クラミナが、フィアールカに呼ばれて平然と答えた。ココの正体を知りながら表情すら変えない、相変わらず豪胆な侍女である。


「まずは服をどうにかしなければなりませんね。いらっしゃい、ココ」

「ボクに命令していいのは、主様あるじさまだけだよ」

「そうですか。着替えたらお菓子をあげようと思っていたのですが」

「お菓子⁉︎ 行く!」


 説得とすら呼べないシシュカの説得に、ココはあっさりと籠絡ろうらくされた。

 狩竜機シャスールの外部端末が菓子を喰うのか、とラスとカナレイカは衝撃を受ける。つくづく常識外れのふざけた狩竜機シャスールだ。


「フォンがあいつを封印してた理由がなんとなくわかってきたな……」


 ラスは真顔で独りごちた。


 ヴィルドジャルタほどの強力な狩竜機シャスールをフォンがあっさりと手放したのは、単純に手に負えなくなったからではないか、という気がしたのだ。


「だけど、これで最低限の恰好はついたよ。皇国の筆頭皇宮衛士ガード・オブ・シルバーが自前の狩竜機シャスールも持ってないという状況は、さすがに締まらないからね。どうにか間に合ったというところかな」


 のろのろと起き上がったフィアールカが、少しだけ真面目な口調で言う。


「間に合った?」

「きみが呼ばれた本当の理由、まさか忘れたわけじゃないだろうね?」

「シャルギアの王女を口説き落とせって話か」


 ラスが渋々と質問に答える。思い出したくなかった、という表情だ。


「シュラムランド同盟会議が始まるのは二十二日後だ。一週間前には私も現地入りする予定だけど、もうすでにかなりの数の人間がうちの国からシャルギア王国に向かってる。事前の打ち合わせを行う文官や武官。あとは民間の商人や護衛の傭兵たちもね」


「人が集まれば、金も動くからな。利に聡い商人なら見逃す手はないか」


 当然だろうな、と呟くラス。


 シュラムランド同盟とは、シャルギア王国、ダロル共和国、アガーテ大公国と、アルギル皇国によって結成された四カ国軍事同盟だ。


 それら四国の要人が一カ所に集まれば、随伴する官僚や護衛だけでもかなりの人数になる。そこに新聞記者や他国の情報機関などが群がり、さらには彼らを相手に商売しようとする商人たちが大陸全土から押し寄せてくる。

 結果的に会議の舞台となるシャルギアの王都が、凄まじい賑わいになるのは間違いない。


「べつにそれが問題というわけじゃない。国際会議には商業の振興策という側面もあるからね。問題なのは彼らに交じって、皇国内の暗殺組織が人を送りこんでるってことだ」

「暗殺組織……⁉︎」

「本当なのですか、殿下⁉︎」


 ラスとカナレイカが表情を険しくした。

 フィアールカは重々しく首肯する。


「それなりにたしかな筋からの情報だよ」

「おまえとティシナ王女の結婚を邪魔するのが目的か?」

「それだけとは限らないが、可能性は高いだろうね」


 他人事のように冷静な口調で皇女が続けた。


 アルギル皇国の皇太子とシャルギア王女の結婚を、阻止したいと考える勢力は少なくない。たとえば、自分の血族の娘を皇太子の正妃にしようと画策するアルギル国内の有力貴族や、皇国と王国の同盟強化を厭わしく思う敵対国の関係者だ。

 中には暗殺という強硬な手段に訴えてでも、それを実現しようとする者もいるだろう。


 もちろん暗殺者に狙われるのが、シャルギアのティシナ王女だけとは限らない。危険なのは、皇太子アリオール——すなわちフィアールカも同じである。


 ただ、フィアールカが暗殺されるぶんにはアルギル国内の問題で済むが、狙われたのがティシナ王女の場合はそうはいかない。シャルギア王女の暗殺がアルギルの都合で実行された場合、両国の関係悪化は避けられない。


「というわけで、きみには彼らの殲滅を頼むよ、ラス。ティシナ王女が殺されてしまったら、私たちの計画も台無しだからね。それどころか最悪、戦争の火種になりかねない」


 二日酔いとは思えない、しっかりとした口調でフィアールカが命じる。


「厄介事が多すぎるだろ」


 ラスは思わず天を仰いで、虚ろな表情で呟くのだった。

電撃文庫『ソード・オブ・スタリオン』キミラノ試し読み

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